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東京株式市場、日米金融政策決定会合を前に方向感に欠ける展開?
- 2016/04/27
- アジアタイム
米株式市場は、明日の米FOMC声明発表を控え、様子見ムードでまちまちな展開だった。S&P500種株価指数は前日比0.2%高の2091.70。NYダウは13.08ドル(0.1%)高の17990.32ドル。ナスダック総合指数は0.2%下落。しかしながら、アップルは時間外取引で軟調推移。1-3月期決算が約10年ぶりの減収となり、アイフォーンの需要減少、4-6月期の売上高も前年同期比で減少するとの見通しを示したことを嫌気されている。一方で、NY原油先物市場はWTI先物が大幅反発。WTI先物6月限は前日比1.40ドル(3.28%)高い1バレル=44.04ドルで取引を終了した。世界的な供給超過が徐々に解消に向かうとの希望的観測などから買いが先行し、約5カ月ぶりの高値で引けた。英石油会社BPのダドリーCEOは年末までに需給バランスが回復する可能性があるとの見方を材料視する向きも観測された模様だ。3月米耐久財受注と4月の米コンファレンス・ボード消費者信頼感指数がともに予想を下回ったことや、自動車や家電などの決算が市場予想を下回り、これを受けてドルが他の通貨に対して売られる展開となった。原油価格の上昇で、豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨が対ドルで堅調推移。OSEナイトセッション6月限は、OSE比160円高の17460円で取引を終了。売買高は15374枚。CME225先物(円建て)の清算値はOSE比185円高の17485円だった。本日の日経平均は、前日の米株がまちまちに推移してはいたものの、為替市場でドル円が111円台を回復して米FOMC前に円に対してドル高基調となっていることなどから買いが優勢となる展開か?。日銀政策決定会合を前に様子見ムードが漂う傾向だが、チャート的トレンドはブルな地合いが継続されている。しかしながら、アップルの下落に伴い、関連銘柄などには警戒感が漂う。17500円の節目を意識しながらの相場展開か!?
【買い材料】
・日銀による追加緩和政策への思惑
・欧州株式市場-英FT100は反発
・NY原油先物-ドル安で反発
・CME225先物は大阪取引所比で上昇、17485で引け
・人民元の26日の中間レートは1米ドル=6.4882元、前日比で0.367%元高
【売り材料】
・米アップル、2Q決算は売上・利益とも予想を下回り、時間外で一時8%以上下落
・欧州株式市場-独DAXは続落
・恐怖指数VIXは13.96、前日比低下
・中国の国有企業、1-3月期利益は前年同期比13.8%減
・パナマ文書による租税回避問題
【その他注目点】
・FOMC政策金利発表(27日3:00)
・2年国債入札
・ブラジル中銀政策金利発表
・米国株式市場-ほぼ変わらず 翌日のFOMC結果公表を控え様子見継続
・米債券市場-続落、日米の国債利回り格差拡大
・NY金先物-続伸、ドル安で代替資産の金に買い
・NY為替-ドル安・円安、ドル円は111円前半
・CRB指数-反発 ガソリン、原油が上昇 天然ガス、銅が下落
・欧州債-売り継続、独債利回りは3月中旬以来の高水準
08:50 製造業部門別投入・産出物価指数(3月、日本銀行)
13:30 全産業活動指数(2月) -1.4% 2.0%
14:00 日銀政策委員会・金融政策決定会合(28日まで)
07:45 NZ・貿易収支(3月) 4.01億NZドル 3.39億NZドル
10:30 中・工業利益(3月) -4.7%
10:30 豪1-3月期GDP
10:30 豪・消費者物価指数(1-3月) 1.7% 1.7%
10:00 独5月消費者信頼感
17:00 欧・ユーロ圏マネーサプライ(3月) 5.0%
17:30 英・GDP速報値(1-3月) 2.0% 2.1%
20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週) 1.3%
23:00 米・中古住宅販売成約指数(3月) 0.2% 3.5%
27:00 米・連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利発表 0.50% 0.50%
《決算発表》
三菱自、川重、任天堂、山パン、キッコーマン、コロプラ、協和キリン、積水化、NRI、花王、OLC、富士フイルム、日立金、コマツ、日立建機、マキタ、オムロン、アルプス、キーエンス、スタンレー、ファナック、京セラ、日野自、マツダ、ダイハツ、日立ハイテク、野村HD、JR各社、中国電、北陸電、大阪ガスなど
《海外決算発表》
ボーイング、ユナイテッド・テクノロジーズ、フェイスブック、テキサス・インスツルメンツ、マリオット、ペイパル・ホールディングス、サンディスク
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