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イールドスプレッドで8月24日の米国株市場を先取り!

  • 2021/08/24
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、主要三指数全てで続伸する展開になった。食品医薬品局(FDA)が国内で初めてファイザー・独ビオンテック製の新型コロナウイルスワクチンを正式承認したため、コロナ感染拡大への懸念が後退して寄り付き後は上昇した。さらに、原油価格の反発が買い材料になったほか、連邦準備制度理事会(FRB)の経済シンポジウムが対面形式からオンライン形式に変更されたことを受けて、この会合でパウエル議長が緩和縮小計画を発表するとの警戒感が後退したことも支援材料となり、上げ幅を拡大した。前週売られていた景気敏感株などに買いが入り、一時300ドル超上昇する場面があった。ハイテク株も強く、ナスダック総合指数は史上最高値を更新して引けた。一方、長期金利は、欧州株やNYダウ先物の上昇を受けて債券売り(利回りは上昇)が先行したものの、新型コロナウイルスのデルタ株感染が世界的に拡大する中、8月米PMI速報値が予想を下回ったことが分かると、早期テーパリング(量的緩和の縮小)観測が後退し、一転買い戻し(利回りは低下)が優勢となった。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数とも割高感は解消されてきている。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与が世界的に普及するなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を支えてきた。ところが、このところの米景気回復基調にピークアウト感が株価の下押し要因となりやすい。VIX指数は18.56から17.15へ低下した。VIX指数が20下回ってきたことで、再び相場は安定化してきている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.291%

・直近イールドスプレッド縮小:19/4/25-▲3.048%、20/09/1‐▲2.867%

                20/10/12-▲2.847%、21/1/11-▲2.611%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・8月20日:▲3.178%⇒8月23日:予想▲3.158%(前日比で縮小:割高)

 

8月23日のNYダウが続伸したうえ、米長期金利もほぼ横ばいだったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲3.291%から▲0.133%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.068%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.944%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.383%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.859%下回った。NYダウは、ファイザーとビオンテックのコロナワクチンが正式承認されたことでセンチメントが大きく改善した。クルーズなどの経済活動再開銘柄や商品先物相場の上昇を好感したエネルギー・素材株が軒並み上昇した。半導体株やテスラ株も上昇した一方、公益、不動産などのディフェンシブ株は売りに押された。NYダウは終日プラス圏で推移し、215.63ドル高(+0.61%)とほぼ一日の高値で終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.774%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・8月20日:▲3.183%⇒8月23日:予想▲3.154%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500が続伸した一方fr、米長期金利はほぼ横ばいだったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲2.774%から+0.380%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.715%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲0.848%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.025%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.345%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.068%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.775%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/12/4-1.351%

              21/1/11-1.066%、21/2/16-1.144%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・8月20日:▲1.815%⇒8月23日予想▲1.777%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQが続伸した一方で、米長期金利はほぼ横ばいだったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.775%から+0.002%平均値より上方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.402%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.606%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.721%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.026%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.317%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利はほぼ横ばいだった一方で、、株価が続伸したことで前日比で縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲1.7%台後半までスプレッドが拡大してきた。そのため、割高感はだいぶ薄れてきた。しかし、米長期金利の上昇やネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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