原油市場の上昇を好感した買いが資源株や金融株などに入り、Ｓ＆Ｐ500種株価指数は４カ月ぶり高値水準を維持した。同指数は、前日比0.1％上昇の2102.40で終了。一時は0.5％上昇し、昨年７月以来の高値を付ける展開となった。NYダウも42.67ドル（0.2％）高の18096.27ドルで取引を終了。一時114ドル上げる場面もみられた。昨年５月の過去最高値（18312.39ドル）まであと216.12ドル（1.1％）に迫っている。ナスダック総合指数は0.2％高。NY原油先物市場ではＷＴＩ先物が大幅続伸し、ほぼ５カ月ぶり高値。米エネルギー情報局の週間統計で米国の生産減少が明らかになったことを好感。また、イラクのニマ副石油相が、５月にロシアで生産量据え置きを目指した産油国会合が開かれるだろうと述べたことも材料視された様だ。ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物５月限は前日比1.55ドル（3.77％）高い１バレル＝42.63ドルで取引を終了。終値ベースで昨年11月25日以来の高値。因みに、５月限はこの日が最終取引。中心限月の６月限は1.71ドル上げて44.18ドルとなった。NY外国為替相場ではユーロが下落。ＥＣＢのドラギ総裁が21日に追加緩和の可能性を示唆するとの観測が広がった様だ。ユーロは主要通貨の大半に対して下落し、対ドルでは１週間で最大の下落率となった。円安基調、原油先物の大幅な切り返しを好感し、夜間の日経先物は前日の日中時間の高値17110円(9:06)を大幅に上回る17320円(2:33)まで上昇した。CME225(円建)の清算値はOSEの日中終値比で365円高の17235円で取引を終了。
　本日のOSE225先物は、3日続伸の欧米株、円安ドル高基調、原油高を背景に、窓を空けて始まりそうだ。更なる円安･ﾄﾞﾙ高の流れが続けば日本株がｱｳﾄﾊﾟﾌｫｰﾑしやすい地合いとなりそうだ。三空形成も期待出来るかもしれない。3月14日、15日のOSEの日中高値17170円をブレイクして、週足･基準線の17420円を意識する展開も見れるかもしれない。

【買い材料】

・米国株式市場－ダウ平均とS&P500が3日続伸　原油価格上昇を好感
・欧州株式市場－続伸　原油高受け引けにかけてリスクオン
・米債券市場－続落　株高・原油高受け売り強まる
・NY原油先物－続伸で今年の最高値つける
・NY為替－ドル円一段高、米金利上昇でドル高に
・CME225先物は大阪取引所比で上昇、17235で引け

【売り材料】

・恐怖指数VIXは13.28、前日比上昇

【その他注目点】

・CRB指数－続伸　暖房油、原油が上昇　オレンジジュース、天然ガスが下落　
・NY金先物－ほぼ変わらず　ドル高・株高でも底堅い
・独ＶＷ、米国の排ガス不正対象車を最大50万台買取る方向で合意-一部報道

08:50　　対外対内証券売買(先週)　　　　
08:50　　主要銀行貸出動向アンケート調査(4月、日本銀行)　　　　
14:00　　全国スーパー売上高(3月)　　　　3.4％

15:00　　欧・スイス貿易収支(3月)　　　　40.7億スイスフラン
16:30　　欧・スウェーデン国立銀行(中央銀行)が政策金利発表　
17:30　　英・小売売上高指数(3月)　
20:45　　欧・欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表、ドラギ総裁会見　　
21:30　　米・フィラデルフィア連銀製造業景況指数(4月)　　
21:30　　米・新規失業保険申請件数(先週)　　　　
22:00　　米・FHFA住宅価格指数(2月)　　
22:45　　米・消費者信頼感指数(先週)　　　　
22:45　　米・経済期待指数(4月)　　　　
23:00　　米・景気先行指数(3月)　　
23:00　　欧・ユーロ圏消費者信頼感速報値(4月) 　

《決算発表》
サイバエージ、光世証、ＢＥＥＮＯＳ、スーパーツール、小松ウオル、ＤＮＡチップ、総合メディ

《新規上場》
ジャパンミート

《海外決算発表》
パルト・グループ、Ｄ．Ｒ．ホートン、アンダーアーマー、ベライゾン、ＧＭ、スターバックス、ビザ、シュルンベルジェ、トラベラーズ・カンパニーズ、アルファベット、ニューコア、マイクロソフト

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