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イールドスプレッドで6月28日の米国株市場を先取り!

  • 2021/06/26
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、NYダウ指数とS&P500指数は続伸した一方で、ナスダック総合指数は反落する展開になった。連邦準備制度理事会(FRB)が発表したストレステストの結果で大手23行が不況シナリオでも、自己資本比率規制の2倍の資本水準を維持するとの好結果や、バイデン政権が提示しているインフラ投資計画が法制化に向けて前進したことを好感して寄り付きから上昇した。景気循環株の買いが強まり、NYダウは終日堅調に推移した。一方、米長期金利の上昇を受けてハイテク株の買いは後退した。一方、米長期金利は、前日のインフラ投資法案の合意で、米景気のさらなる拡大や国債増発を見込んだ債券売り(利回りは上昇)が優勢となった。  今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数とも割高感が残っており、リスク回避の材料が出ると下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与が世界的に普及するなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。米FRBが長期金利の上昇に懸念を示すまでは上昇基調が続く可能性があり、株価の下押し要因となりやすい。VIX指数は15.97から15.62へ低下した。VIX指数は再び20を下回っていることで市場ではリスク回避の動きは後退している。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.294%

・直近イールドスプレッド縮小:19/4/25-▲3.048%、20/09/1‐▲2.867%

                20/10/12-▲2.847%、21/1/11-▲2.611%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・6月24日:▲2.929%⇒6月25日:予想▲2.864%(前日比で縮小:割高)

 

6月24日のNYダウが続伸したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲3.294%から▲0.430%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.362%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.238%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.677%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.153%下回った。NYダウは、FRBがインフレ指標として注目する5月コア個人消費支出(PCE)価格指数が市場予想を下回り、インフレ加速が一時的との見方が強まったほか、株主還元規制が解除された金融株の上昇、好決算を発表したナイキの急伸などが相場の支援となった。NYダウは237.02ドル高(+0.69%)と続伸した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.770%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・6月24日:▲2.822%⇒6月25日:予想▲2.773%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500は続伸したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲2.770%から+0.003%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.096%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.229%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.406%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.726%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.449%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.778%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/12/4-1.351%

              21/1/11-1.066%、21/2/16-1.144%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・6月24日:▲1.427%⇒6月25日予想▲1.395%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQは反落した一方で、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.778%から▲0.383%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.784%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.988%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.103%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.408%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.699%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が上昇した一方で、株価は反落したものの縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲1.4%台割れまで縮小して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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