★トランプ大統領は、就任してからほとんどの公約を果たせていない。さらに、トランプ大統領に巡るロシア疑惑も取りざたされており、『弾劾』との声も出てきている。しかし、米国投資家のトランプ大統領への期待が継続している。何故なら米国株が下がらない。さすがに17日は370ドル超の下げとなったが、その後の二日間で200ドル近く上昇した。17日の下げで一時はFOMCによる6月の会合で利上げは見送られる可能性が出たが、その後の上昇で6月利上げ路線は継続している。

米国の大統領選の時もそうであったように、トランプ大統領の悪い部分だけを日本のメディアが取り上げていて、良い部分は報道されていないのではないかと勘ぐってしまう。そうでなければ、米国投資家もトランプ大統領に見切りをつけるはずである。

19日にイランの大統領選の投票が行われた。現職のロウハニ大統領と前検事総長のライシ候補の一騎打ちの様相である。19日に50%超の得票率獲得した候補者が大統領となる。しかし、誰も50%超の得票率を獲得できないと、仏大統領選のように26日に決選投票となる。現職の穏健派であるロウハニ大統領が再選するとイランが暴走することはない。しかし、強硬派であるライシ候補が大統領となると、欧米との関係が悪化し、中東情勢が今以上に不安定な状況となる可能性が高くなる。あまり報道されていないが、今後のことを考えるうえでは非常に重要な選挙になるので注意が必要となる。

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FX Weekly Report May-fourth week 2017