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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 金融政策イベント控え様子見ムード強い!
- 2019/09/12
- NYタイム
★欧州市場朝方の取引では、米中通商交渉の進展期待及び英国のEU離脱期限の延長を巡る法案が成立したことによる合意なきEU離脱リスクの後退を背景に、円安基調が持続した。なお、欧州株は全面高で推移した。米長期金利が再上昇となったことにドルが下支えされ107.77円前後でもみ合い推移した。その後、トランプ大統領が『FRBは金利を0%以下に下げるべきだ』などとツイートしたことで、米長期金利は1.74%台から1.71%台に失速し、ドル売りを誘発した。また、欧州株が上げ幅を縮小したほか、米株式先物はまちまちとなり円売りを抑制した。
米8月PPI(生産者物価指数)等の上振れの結果を受けて、米長期金利が再び上昇に転じたこともあり小幅高の反応となった。米長期金利が低下に転じると円買い・ドル売りがじわりと強まった。明日から来週にかけての主要国の金融政策イベントを控えた様子見ムードが強いものの、米中通商協議への期待感を背景に下値は堅かった。NYダウが227ドル上昇し約1ヵ月半ぶりの高値を付けたことなどが相場の支援材料となり、ドルはじり高を継続した。
★欧州経済指標
・米・8月生産者物価指数:前月比+0.1%(予想:0.0%、7月:+0.2%)
・米・8月生産者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.2%、7月:-0.1%)
・米・8月生産者物価指数:前年比+1.8%(予想:+1.7%、7月:+1.7%)
・米・8月生産者物価コア指数:前年比+2.3%(予想:+2.2%、7月:+2.1%)
・米・7月卸売在庫改定値:前月比+0.2%(予想:+0.2%、速報値:+0.2%)
・米・7月卸売売上高:前月比+0.3%(6月:-0.3%)
★欧米市場のポイント
・107.61-85円のレンジ相場
・ECB定例理事会を翌日に控え様子見ムード強い
・トランプ大統領がFRBへ金利引き下げけん制
・ブルトン氏更迭で地政学リスク緩和
・米中貿易交渉の進展期待でドル底堅い展開
・NYダウは約1ヵ月半ぶりの高値更新
・VIX指数は15.20から14.61へ低下