★欧州市場序盤の取引では、リスク選好の流れが持続したが、103.53円付近で横ばいだった。なお、NYダウ先物は70ドル高に続伸、欧州株も堅調に取引を開始した。欧州市場では、米政権への期待感で株高基調となり、リスク選好のドル売りに振れやすい地合いが続いた。欧州市場中盤の取引では、米長期金利が1.087％付近に上昇となる中、全般的なドル安の流れは一服し、もみ合い商状となった。ECB理事会後の声明では、足元で懸念されているユーロ高について言及がなかったことも支えとなり、ユーロ中心の相場になってドル/円は小動きの展開となった。

米経済指標が総じて良好な結果となったことで、ドル買いが優勢になった。円売り・ドル買いが優勢になったが、アジア時間に付けた日通し高値103.67円を上抜けすることが出来なかった。ドルが欧州通や資源国通貨に対して買い戻されたことに歩調を合わせて103.60円付近までじり高となった。米国債は軟調で米長期金利は1.11％で推移したものの、103.55円でもみ合いが継続した。

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・1月消費者信頼感指数速報値：‐15.5（予想：-15.0、12月：－13.8←-13.9）

・米・12月住宅着工件数：166.9万戸（予想：156.0万戸、11月：157.8万戸← 154.7万戸）
・米・12月住宅建設許可件数：170.9万戸（予想：160.8万戸、11月：163.5万戸）
・米・1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数：26.5（予想：11.8、12月：9.1←11.1）
・米・先週分新規失業保険申請件数：90万件（予想：93.5万件、前回：92.6万件←96.5万件）
・米・失業保険継続受給者数：505.4万人（予想：530.0万人、前回：518.1万人←527.1万人）

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は103.32-65円のレンジ

・トルコ中銀は政策金利を現行の17.0％に据え置くことを発表

・ECB定例理事会では政策金利は据え置きで量的緩和の維持を決定

・ラガルド総裁が為替相場を注視していく姿勢を表明

・良好な米経済指標の発表が相次ぎ円売り・ドル買いが優勢

・VIX指数は23.24から21.32へ低下