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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米FOMC結果受けドル失速!
- 2021/03/18
- NYタイム
★欧州市場序盤の取引では、米長期金利の持ち直しを受けたドル買いで109円台を回復した。市場の関心が米FOMCの結果公表とパウエル議長の会見に集まる中、109.10-15円付近で小動きを継続した。なお、NYダウ先物は3ドル高、米長期金利は1.63%付近に小幅上昇した。欧州市場午前の取引では、持ち高調整主体の値動きとなった。NY勢参入し始め、米長期金利が1.65%台まで上昇幅を拡大する買いが強まる状況となった。
米2月住宅着工件数や建設許可件数が予想比下振れしたものの、米長期金利の堅調を受け底堅く推移した。米FOMCの結果公表とパウエル米FRB議長の会見を見極めたいことで、様子見ムード。NYダウは小高い水準で動意鈍く、米長期金利は1.66%台で推移した。米長期金利が1.68%台まで一段と上昇したことを手掛かりにドル買いが優勢となった。米FOMCの結果公表やパウエル米FRB議長の会見を受けて、早期の引き締め観測が後退し。全般ドル売りが優勢になった。108.70円付近まで下押ししたが、クロス円の堅調な動きも支えに売りが一服し、ドルは持ち直した。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・2月消費者物価指数改定値:前年比+0.9%(予想:+0.9%、速報値:+0.9%)
・ユーロ圏・2月消費者物価コア指数改定値:前年比+1.1%(予想:+1.1%、速報値:+1.1%)
・米・2月住宅着工件数:142.1万戸(予想:156万戸、1月:158.4万戸←158.0万戸)
・米・2月住宅建設許可件数:168.2万戸(予想:175.0万戸、1月:188.6万戸)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は108.70-109.32円のレンジ
・米長期金利が一時1.6868%前後と昨年1月以来約1年2ヵ月ぶりの高水準
・EUは新型コロナウイルスワクチンの英国への輸出を禁止する可能性を示唆
・米FOMCで2023年までゼロ金利政策を維持する方針が改めて示された
・VIX指数は119.79から19.23へ低下