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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利上昇でドル高強まる!

  • 2021/11/17
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • NYタイム

 

★欧州市場朝方の取引では、10月英雇用統計が良好な結果となったことを切っ掛けにポンド買いの動きが優勢になった。米長期金利が上昇に転じたことを支えにドル/円は114.39円付近へ上昇した。欧州市場では米長期金利が下げ渋り、ドル売りは後退した。ただ、欧米株価指数はやや軟調で、株安を警戒した円買いが観測された。全般ドル高が進んだことが支えとなった半面、米長期金利が再び低下しているため上値も限られた。

 

全般ドルが底堅い地合いを続けるなか、本邦実需をはじめ114円台でのドル売り意欲は強く、上昇スピードは緩やかだった。米10月小売売上高や輸入物価指数が予想を上振れたことで米長期金利が1.62%まで上昇したことでドル買いが優勢になった。ブラード・セントルイス連銀総裁が『テーパ―終了前の利上げも可能』などタカ派発言受けドル買いが強まった。米長期金利は1.63%台を目先の天井に、一時1.6%割れへ低下すると、114.40円台へ下押しした。米長期金利が1.63%付近で一旦頭打ちになると、ドルの上昇の勢いも落ち着いたものの高水準を維持した。米長期金利の上昇を意識したドル買いが継続し、2017年3月以来約4年8カ月ぶりの高値を更新した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・7-9月期GDP改定値:前年比+3.7%(予想:+3.7%、速報値:+3.7%)
・ユーロ圏・7-9月期GDP改定値:前期比+2.2%(予想:+2.2%、速報値:+2.2%)

 

・米・10月小売売上高:前月比+1.7%(予想:+1.4%、9月:+0.8%←+0.7%)
・米・10月小売売上高(自動車除く):前月比+1.7%(予想:+1.0%、9月:+0.7%←+0.8%)
・米・10月輸入物価指数:前月比+1.2%(予想:+1.0%、9月:+0.4%)
・米・10月鉱工業生産:前月比+1.6%(予想:+0.9%、9月:-1.3%)
・米・10月設備稼働率:76.4%(予想:75.9%、9月:75.2%)
・米・11月NAHB住宅市場指数:83(予想:80、10月:80)
・米・9月企業在庫:前月比+0.7%(予想:+0.6%、8月:+0.8%←+0.6%)
・米・9月対米証券投資収支・長期有価証券(株式スワップ等除く):+263億ドル(8月:+793億ドル)
・米・9月対米証券投資全体:-268億ドル(8月:+911億ドル←+910億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は114.09-114.84円のレンジ

・トルコ中銀の追加利下げ観測高まりリラは史上最安値

・10月英雇用統計が良好な結果となったことを受けポンド買い

・米経済指標が軒並み予想を上回ると全般ドル買い

・堅調な消費動向が確認されると米景気の先行き安心感広がる

・VIX指数は16.49から16.37へ低下

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