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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利低下でドルの重石!

  • 2021/10/02
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • NYタイム

 

★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が1.51%近辺に反発となるに連れてドルは111.20円台と前日比横ばい圏ドルが下げ渋りとなった。なお、欧州株は全面安で推移、NYダウ先物は190ドル安に続落した。NYダウ先物が230ドル安に続落、米長期金利も1.489%付近に軟化となる中、ドル/円の戻りは弱かった。対ポンドを中心としたドル売り圧力に押された半面、節目の111円をバックにした買いも根強く安値圏でのもみ合いとなった。欧州株とNYダウ先物は軟調地合いに変わりないものの、一段安を回避し円買いは後退した。

 

米PCEコアデフレータ―前年比3.6%は予想と一致で当初の反応は鈍かったが、徐々にドル安反応した。米ISM製造業景況指数やミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことで、米長期金利上昇にドルが反発した。一時は270ドル超上昇したNYダウが格付け会社フィッチが債務上限問題を巡る瀬戸際政策が米国のトリプルA格付けのリスクになると警告したため、下げに転じるとドル売りが出て再び110円台後半まで押し戻された。NYダウが平均が一転反発したことで、ドルは下げ止まった。低下幅を広げた米長期金利が重石となり戻りの鈍い展開となった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・9月消費者物価指数速報値:前年比+3.4%(予想:+3.3%、8月:+3.0%)
・ユーロ圏・9月消費者物価コア指数速報値:前年比+1.9%(予想:+1.9%、8月:+1.6%)
・英・9月製造業PMI改定値:57.1(予想:56.3、速報値:56.3)

 

・米・8月コアPCE価格指数:前年比+3.6%(予想:+3.5%、7月:+3.6%)
・米・8月個人所得:前月比+0.2%(予想:+0.2%、7月:+1.1%)
・米・8月個人消費支出(PCE):前月比+0.8%(予想:+0.7%、7月:-0.1%←+0.3%)
・米・9月製造業PMI改定値:60.7(予想:60.5、速報値:60.5)
・加・7月GDP:前月比-0.1%(予想-0.2%、6月+0.6%←0.7%)
・米・8月建設支出:前月比0%(予想:+0.3%、7月:+0.3%)
・米・9月ISM製造業景況指数:61.1(予想:59.5、8月:59.9)
・米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:72.8(予想:71.0、速報値:71.0)
・米・9月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:4.6%(速報値:4.7%)
・米・9月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:3.0%(速報値:2.9%)
・米・9月製造業PMI改定値:60.7(予想:60.5、速報値:60.5)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は110.87-111.29円のレンジ

・良好な米経済指標を受けドルは持ち直し

・格付け会社フィッチが米国に米債務上限問題に警告

・ナスダック総合指数は6営業日ぶりに反発

・VIX指数は23.14から21.15へ低下

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