★欧州市場序盤の取引では、NYダウ先物が100ドル超高に続伸となる中、円安地合いが持続したが値幅は限定的だった。なお、欧州株は前日比0.6％前後の上昇となった。欧州株やNYダウが堅調に推移、米長期金利も1.285％付近で底堅さを維持する中、日中高値を更新した。その後も米長期金利が1.29％台に再上昇したことを受け、日中高値圏を維持した。NYダウは139ドル高で堅調推移した。欧州株高や米長期金利の上昇などを手掛かりにしたドル買いの流れが継続し、14日以来の高値となる110.50円台まで上値を伸ばした。

一時110.58円まで上値を伸ばしたものの、一巡後は全般にドル買いの勢いが後退した。7月米製造業PMIは予想を上回った一方、同サービス部門速報値は予想を下回るなど強弱入り混じる結果となったため相場の反応は限定的だった。米国株、米債利回りの上昇で底堅い動きも110.58円を頭に伸び悩み、110円台半ばでこう着した。110.60円には厚めの売りオーダーが観測された。週末の午後に入り、取引は一段と細り、110円半ばで横ばいになった。ＮＹダウ200ドル超高水準、米長期金利は1.28％台で動きが鈍った。

★欧米主要経済指標

・英・7月マークイット製造業PMI：60.4（予想：62.4、6月：63.9）
・英・7月マークイットサービス業PMI：57.8（予想：62.0、6月：62.4）

・米・7月製造業PMI速報値：63.1（予想：62.0、6月：62.1）
・米・7月サービス業PMI速報値：59.8（予想：64.5、6月：64.6）
・米・7月総合PMI速報値：59.7（6月：63.7）

★欧米市場イベント

・ドル/円相場は110.29-58円のレンジ

・ECBが前日の理事会で超緩和的政策を続けると表明でユーロの重石

・欧米株高や米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り

・27-28日のFOMCを控えて様子見気分も強かった

・7月製造業PMIは予想を上回るも同サービス部門PMIは予想下回る

・VIX指数は17.69から17.20へ低下