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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利低下で上値の重い展開!

  • 2020/08/21
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • NYタイム

 

★欧州市場序盤の取引では、『米中が貿易を巡り電話協議を行うことで合意した』などとする報道が観測されているものの、106.00円挟みでの一進一退が続いた。欧州市場では、欧米株価指数が軟調地合いで、円売りは後退した。米長期金利の低下が続きドルは買いづらい一方で、NYダウ先物が下げ渋り、一段のドル売り・円買いは縮小した。

 

8月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や前週分の米新規失業保険申請件数はいずれも予想より弱い内容となったことで、米長期金利が低下したことも嫌気されドル売り優勢になった。まとまった規模のドル買いが持ち込まれたことで106円台を回復する場面があったが、戻りは鈍く105円台に押し戻される展開となった。その後は、米国株相場の回復に連れてリスク回避の円買いが緩和した。NYダウは小幅ながら上げ幅を拡大し、米長期金利も0.64%から0.65%へ上昇した。NY午後になると、新規の手掛かりも乏しく、105円後半で値動きは限定的となった。

 

★欧米主要経済指標

・米・8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:17.2(予想:20.8、7月:24.1)
・米・先週分新規失業保険申請件数:110.6万件(予想:92.0万件、前回:97.1万件←96.3万件)
・米・失業保険継続受給者数:1484.4万人(予想:1500.0万人、前回:1548万人←1548.6万人)
・米・7月景気先行指数:前月比1.4%(予想:+1.1%、6月:+2.0%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は105.71-106.07円のレンジ

・トルコ中銀が政策金利の据え置きを決定したことでリラ失望売り

・欧州株相場が軟調に推移したことでユーロ売り

・前週分の米新規失業保険申請件数が弱い内容

・8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想を下回る

・米景気回復の遅れに米国債買われ0.65%へ低下

・VIX指数は22.54から22.72へ上昇

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