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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利上昇がドル下支え!

  • 2020/05/07
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • NYタイム

 

★欧州市場序盤の取引では、前日の流れを引き続きユーロを中心に欧州通貨が対ドルで続落となる一方で、ドル/円は106.30円近辺でドル安地合いが持続した。なお、欧州株は高安まちまちで推移した。NYダウ先物と米長期金利が続伸、またNY原油先物も25ドル台で堅調に推移したが、クロス円の円高進行がドル/円の重石となった。NYダウ先物が続伸、欧州主要株価指数も堅調推移する中、円買いの動きは一巡した。欧州委員会の最新経済予測で軒並み大幅悪化となり、クロス円で円高が進行したことで、ドル/円でも円買いが優勢になった。4月ADP全米雇用報告で-2023.6万人となり、類を見ない数字なこともあり市場も反応のしようがなく、鈍い展開となった。

 

米財務省から過去最大規模の入札計画が発表されたことで、低調な雇用関連指標にもかかわらず米長期金利が0.64%から0.72%へ上昇したことで、ドルの下支えとなった。106円台前半で下げ渋っていたが、3月17日以来の106円割れを示現した。一時0.74%台に上昇した米長期金利の上げは一服し、NYダウは前日終値を挟んで推移した。8日に発表される4月米雇用統計に警戒感が広がりドルの上値を抑制する中、過去最大規模の入札を控えて米長期金利が0.74%まで上昇したことでドルの下支えとなった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・4月マークイットサービス業PMI改定値:12.0(予想:11.7、速報値:11.7)
・ユーロ圏・3月小売売上高:前月比-11.2%(予想:-10.6%、2月:+0.6%)

 

・米・4月ADP雇用統計:-2023.6万人(予想:-2055万人、3月:-14.9万人←-2.7万人)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は105.96-106.42円のレンジ

・ユーロ圏の金融政策や経済の先行き不透明感を嫌気

・ウイルス発生源を巡る米中対立の激化への懸念

・4月ADP全米雇用報告は過去最大の落ち込み

・米国の過去最大規模の入札計画で米長期金利上昇

・VIX指数は33.61から34.12へ上昇

 

 

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