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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米中貿易摩擦激化でリスク回避!

  • 2019/05/14
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • NYタイム

 

★欧州市場朝方の取引では、米中貿易協議の先行き不透明感から円買いが進み109.60円付近まで弱含んだ。ただ、前週末からの109.50円付近の底堅さが意識され、下げは限定的となった。欧州市場では米長期金利が2.42%を割り込んだタイミングで、109.59円まで下げたが、米長期金利が下げ渋ったことで、109.70円前後でもみ合う展開となった。その後もNYダウ先物が大幅反落、米長期金利も低下基調を維持する中、戻りも鈍く109.60円台でドル軟調の流れが持続した。米トランプ政権の対中関税第4弾の詳細案公表を控え、欧州株は全面安、米長期金利も一時2.41%台まで低下し、ドル売りが優勢となった。中国は米国の対中輸入品関税引き上げへの報復措置を表明するとドルは失速した。

 

米中貿易摩擦の激化懸念からリスク回避の動きが強まり円買い・ドル売りが優勢になった。ただ、ドル売り一巡後は下げ渋る展開となった。109.00円の節目が意識された。NYダウが700ドル超安まで下げ幅を拡大し、米長期金利が2.39%割れまで低下基調を強めた動きが重石となり、戻りも限定的となった。ムニューシン米財務長官とトランプ大統領の発言を受けて、一時109.39円付近まで買い戻された。

 

★米要人発言

・トランプ米大統領
「G20で中国の習主席、ロシアのプーチン大統領と会談」「中国、報復すれば対立悪化する」「米国は中国にこれ以上、利用されない」「米中はG20で会談。実のある結果も」「残り3000億ドルに対する追加関税の最終的な決定はまだ」

・ムニューシン米財務長官
「中国との貿易協議は継続、訪中に向けて取り組んでいる」

 

★欧米市場のポイント

・109.02-71円のレンジ相場

・中国政府が米国製品に対する報復関税発表

・トルコの財政悪化への懸念からリラ売り

・米長期金利は2.40%まで低下

・VIX指数は16.04から20.55へ大幅上昇

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