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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 欧州で売られNYで買い戻し!
- 2020/12/15
- NYタイム
★欧州市場序盤の取引では、ドル安の流れが進展した。なお、NYダウ先物は200ドル高で推移した。欧州勢参入後はじり安の展開となり104円台を維持できなかった。欧州市場では、ユーロ/ドルが前週末のフランス中銀総裁のユーロ高けん制発言で一旦下げたが、やや持ち直しドル/円を下押しした。NYダウ先物が230ドル高、日経先物も30円高に小幅続伸となったが、ドル/円はクロス円での円買い戻しの動きにもドルの戻りが圧迫された。ただ、米長期金利が0.918%付近に上昇するに連れ、全般的ドル安は一服した。
NY勢本格参入後はドル売り圧力が強まったが、売り一巡後は徐々に下値が堅くなり下げ幅を縮小した。ファイザーのワクチンの緊急使用許可を受けて、米国内で新型コロナウイルスワクチン接種が開始されたことで、回復期待からドルの買い戻しが入り104円台を回復した。NY市が再び経済封鎖の可能性を示唆したため、リスク選好の円売りが一段落した。
ドル売りの背景として、英EU交渉の結論先延ばしでポンドのショートカバーが続いていたほか、15-16日のFOMC会合では緩和政策継続が見込まれており、ドル高要素が少ないとの思惑が出たことが主因となった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・10月鉱工業生産:前月比+2.1%(予想:+2.0%、9月:+0.1%←-0.4%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は103.48-104.10円のレンジ
・英国とEUがFTA交渉の継続で合意し交渉決裂がひとまず回避を好感
・15-16日のFOMCを控えてポジション調整目的のドル買い
・NY市が14日からレストランの屋内飲食を再び禁止で株価失速
・VIX指数は23.31から24.72へ上昇