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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 方向感のないランダムウォーク!
- 2018/08/18
- NYタイム
★欧州市場朝方の取引では、為替に目立った動きは見られず、ドルは概ね前日比小幅安水準でもみ合いとなった。トルコリラや南アランドが下落し、米長期金利が2.85%台に低下したことで円買いが優勢になった。米国の対トルコ追加制裁に対する警戒感から、リスク回避的な円買いが優勢となった。また、欧州株は全面安に展開し、NYダウ先物も下落、米長期金利は低下した。
警戒感から週末の調整がリスク回避方向で進展した。多くの通貨がクロス円で下落した。トルコの資金調達レート上昇の報道もリスク回避の動きを高めた。
110.28円近辺まで下落した後は、ショートカバーが入り下げ渋る展開となった。
米8月消費者態度指数が市場予想を下回ったことで再び弱含みとなったが、米7月景気先行指数が市場予想を上回ったことで下押しも限定的だった。
その後、米中貿易摩擦の緩和期待でリスクオフの動きが後退し、円売り・ドル売りが優勢となった。ドル円の動きは限定ながら110.63円近辺まで持ち直した。
『米中両国は貿易問題を解決するため、米中首脳会談に向けたロードマップを策定』との米紙報道や、ハセット米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長の『来週の中国との協議でポジティブなサインを発表する公算』との発言を受けて米中貿易問題の改善期待が高まった。
ただ、米格付け会社S&Pとムーディーズがトルコの格付けを引き下げたことで引けにかけてはリスク回避の動きとなった。
★欧米市場のポイント
・110.28-75円のレンジ相場
・欧州市場ではトルコと南アリスク再燃
・NYダウの持ち直しで下値も限定的
・NY時間後半に米中貿易摩擦後退報道
・米格付け会社2社がトルコ格下げ