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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 変動材料は多いもののドル/円は小動き!

  • 2020/05/29
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • NYタイム

 

★欧州市場序盤の取引では、ドルに目立った動意は見られず前日のNY市場終値近辺でもみ合う展開となった。なお、欧州株は続伸する展開だった。欧州市場では、ユーロ圏の5月景況感指数は予想を下回り、ユーロ/円の弱含みがドル/円を下押しした。ただ、欧州株はほぼ全面高となり、リスク選好の円売りが主要通貨をサポートした。欧州株やNYダウ先物が伸び悩み、日経先物も反落となる中、前日から強まったリスク選好によるドル安の流れは一巡し、全般的にドルは下げ渋った。NY勢の本格参入を前に107.70円台を中心とした小動きに終始した。なお、1-3月期米GDP改定値や4月米耐久財受注額は強弱入り混じる内容だったこともあり、相場への影響は限定的となった。

 

世界的な株高を受けてリスク選好のドル売りが優勢となった。市場では『EUの欧州委員会が示した復興計画案を好感したユーロ買いが続いている』との指摘もあり、ドル/円も日通し安値を付けた。全般ドル安が重石となる一方で、クロス円・米株堅調な動きが下支えとなり、方向感の鈍い展開だった。トランプ米大統領が29日に対中政策に関する会見を行うと伝わると、米中対立激化への懸念が高まり、米国株が失速した。そのため、リスク選好のドル売りが後退した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・5月景況感指数:67.5(予想:70.6、4月:64.9←67.0)

・独・5月消費者物価指数速報値:前年比+0.6%(予想:+0.6%、4月:+0.9%)

 

・米・先週分新規失業保険申請件数:212.3万件(予想:210.0万件、前回:244.6万件←243.8万件)
・米・失業保険継続受給者数:2105.2万人(予想:2568万人、前回:2491.2万人←2507.3万人)
・米・4月耐久財受注速報値:前月比‐17.2%(予想:-19.0%、3月:-16.6%←-14.7%)
・米・4月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比-7.4%(予想:-15.0%、3月:-1.7%←-0.4%)
・米・4月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比-5.4%(予想:-12.2%、3月:-1.2%←-0.2%)
・米・1-3月期GDP改定値:前期比年率‐5.0%(予想:-4.8%、速報値:-4.8%)
・米・1-3月期個人消費改定値:前期比年率-6.8%(予想:-7.5%、速報値:-7.6%)
・米・4月中古住宅販売成約指数:前月比‐21.8%(予想:-17.3%、3月:-20.8%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は107.54-86円のレンジ

・世界的な経済活動再開に伴う景気回復への期待感継続

・欧州委員会が示した復興計画案を好感したユーロ買い継続

・29日にトランプ米大統領が米中政策に関する会見開催予定

・米中対立激化への懸念が高まり米株失速でドル売り後退

・VIX指数は27.6から28.59へ上昇

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