★欧州市場朝方の取引では、世界的に株価が大幅反発、米長期金利も上昇地合いを維持する中、111.60円台でもみ合い推移した。なお、欧州株は大幅反発して取引を開始した。欧州市場では、欧州株式市場で総じて強含んでおり、クロス円の上昇がドル/円を小幅に押し上げた。その後、リスク許容度が改善したことを受けたドル売り戻しが優勢となった。

NY勢がドル買いで参入したことでドル買いが優勢となった。米3月製造業PMI、米3月非製造業PMIの結果を受けてマチマチの指標結果に失速感が出た。ただ、2兆ドルの米景気刺激策の議会通過が近いとの期待から、NYダウが一時1300ドル超上昇すると『株高・円安』の様相となった。3月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想のマイナスよりも強い数字となったこともドルの追い風となった。米国株・米長期金利の上昇幅拡大の動きを眺めながらドル買いが継続した。111.63円を高値に買いが一服するも、戻しは111.30円近辺にとどめるなど高値圏での推移となった。金融市場の混乱に伴うドル資金確保の動きは一旦和らいだことから、引けにかけては上げ幅を縮小した。

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・3月製造業PMI速報値：44.8（予想：39.0、2月：49.2）
・ユーロ圏・3月サービス業PMI速報値：28.4（予想：39.5、2月：52.6）
・ユーロ圏・3月総合PMI速報値：31.4（予想：38.8、2月：51.6）
・独・3月製造業PMI速報値：45.7（予想：39.9、2月：48.0）
・独・3月サービス業PMI速報値：34.5（予想：43.0、2月：52.5）
・独・3月総合PMI速報値：37.2（予想：41.0、2月：50.7）
・英・3月製造業PMI速報値：48.0（予想：45.0、2月：51.7）
・英・3月サービス業PMI速報値：35.7（予想：45.0、2月：53.2）
・英・3月総合PMI速報値：37.1（予想：45.0、2月：53.0）

・米・3月製造業PMI速報値：49.2（予想：43.5、2月：50.7）
・米・3月サービス業PMI速報値：39.1（予想：42.0、2月：49.4）
・米・3月総合PMI速報値：40.5（2月：49.6）
・米・2月新築住宅販売件数：76.5万戸（予想：75.0万戸、1月：80万戸←76.4万戸）
・米・3月リッチモンド連銀製造業指数：2（予想：-13、2月：-2）

★欧米市場イベント

・ドル/円相場は110.28-111.71円のレンジ

・3月の仏・独・ユーロの製造業PMIは予想を上回る

・サービス部門PMIは軒並み予想を大幅に下回る

・金融市場の混乱に伴うドル資金確保の動きは和らぐ

・米景気刺激策の議会通過が近いとの期待

・VIX指数は61.59から61.67へ上昇