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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 リスク回避でも方向感は限定的!
- 2020/07/10
- NYタイム
★欧州市場の序盤の取引では、NYダウ先物の動向に連れ上下した後、もみ合い相場となった。なお、欧州主要株価指数は高安まちまちとなった。欧州株とNYダウ先物がともに高安まちまちとなり、アジア市場の終盤から変わらなずの動きとなった。対欧州通貨などでドルの買い戻しが進んだ流れに沿って、一時107.40円の日通しの高値を付けた。
ドル売りの流れに沿って値を切り下げる展開となった。なお、前週分の米新規失業保険申請件数は予想より強い結果となったが、相場への影響は限定的だった。その後、米最高裁がトランプ大統領の納税記録のNY大陪審への開示を認めるとの判断をきっかけに米国株式が下げ幅を拡大し、リスク回避の動きが加速して円買いが強まった。また、フロリダ州での1日のウイルス感染絡みの入院患者数や死者数が過去最多にのぼったとの報道でもリスク回避が強まった。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり持ち直し展開となった。しかし、米国株の軟調な動きや米長期金利の低下で、引き続き上値の重い展開となった。米10年債金利が0.60%近辺まで低下幅を拡大した動きも重石になり上値を重くしたが、依然として方向感は限定的だった。
★欧米主要経済指標
・米・先週分新規失業保険申請件数:131.4万件(予想:137.5万件、前回:141.3万人←142.7万件)
・米・失業保険継続受給者数:1806.2万人(予想:1880万人、前回:1876万人←1952.2万人)
・米・5月卸売在庫改定値:前月比‐1.2%(予想:-1.2%、速報値:-1.2%)
・米・5月卸売売上高:前月比+5.4%(予想+4.5%、4月‐16.4%←‐16.9%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は107.06-40円のレンジ
・英国とEUのFTA交渉の先行き不透明感高まる
・NYダウが一時540ドル超下落するとリスク回避のドル買い
・米最高裁はトランプ大統領の納税記録開示を認めるとの判断
・フロリダ州で1日の感染者数と死者数が過去最多
・VIX指数は28.08から29.26へ上昇