★欧州市場序盤の取引では、グッドフライデーの祝日で、英独仏など欧州主要市場が休場のため、閑散取引の中、前日比小幅安水準の110.50円台でもみ合い商状となった。なお、日経平均先物は40円高に小幅続伸した。市場流動性が低下する中、米雇用統計の発表を控え、全般的に円買い戻しが再開した。週末や米雇用統計の発表を控え、薄商いの中で円買いの動きが活発化したが、持高調整の域は出ず、110.50円近辺に持ち直した。米雇用統計発表を前にして、調整的なドル買い戻しが入った。

米雇用統計は大幅改善となったが、失業率や米雇用の最大の課題である長期失業者の高止まりに関連した露道参加率が伸び悩んだことでドル高も気迷いとなった。米長期金利の上昇を背景にした買いの流れが続き、一時110.75円付近まで本日高値を更新した。米雇用統計を受けて上昇したが、目先の調整の動きとなったが、下値は堅く下げ渋った。短縮取引の米債券市場で長期金利が1.72％台まで回復して引けるなど米金利高が支えとなり、底堅い展開が継続した。米連邦議会議事堂の外でセキュリティー上の事件が発生したとの報道が伝わったが、110.70円付近で値動きは鈍かった。

★欧米主要経済指標

・米・3月非農業部門雇用者数：前月比+91.6万人（予想：+66.0万人、2月：+46.8万人）
・米・3月失業率：6.0％（予想：6.0％、2月：6.2％）
・米・3月平均時間給：前年比+4.2％（予想：+4.5％）
・米・3月不完全雇用率：10.7％（2月：11.1％）

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は110.33-75円のレンジ

・聖金曜日の祝日（グッドフライデー）で欧米市場は閑散相場

・3月米雇用統計で非農業部門雇用者数は大幅に予想を上回る結果

・米連邦議会議事堂付近でセキュリティー上の事件

・引けにかけては手掛かり材料難で動意を欠く展開