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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ドル買い強まり24年ぶりのドル高・円安!

  • 2022/06/30
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • NYタイム

 

★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が3.15%台に低下幅を縮めたことを受け、136円台と前日比小幅ドル安水準でドルが下げ渋りとなった。なお、欧州主要株価指数は反落した。欧州市場では、米長期金利が低下幅をを縮小したことを眺め、ドル/円はしっかりとなった。欧米中銀と日銀の金融政策の違いが意識され、ドル/円は一段高となった。米長期金利が3.18%まで戻したところで一旦頭打ちとなり、3.16%付近へ小幅に低下したことで136.40円付近へ下押し推移した。

 

米1-3月期GDPや個人消費が下振れドル売りを誘う一方で、コアPCEが上振れFRBの引き締め観測によるドル買いが錯綜しもみ合って推移した。パウエルFRB議長が米国経済の強さを強調するとドル買いが強まり24年ぶりのドル高・円安になった。パウエル議長がドル相場に責任を負わないと言及すると137.00円を達成した。その後は、一時137円を突破する動きとなっていたが、そこから調整の動きが意識されており、軟調地合いとなった。米長期金利が3.09%台まで低下したことや、ポジション調整のドル売りが優勢になった。スタグフレーション懸念が強まり、金利低下に伴いドル買いが後退した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・6月景況感指数:104.0(予想:103.0、5月:105.0)
・ユーロ圏・5月マネーサプライM3:前年比+5.6%(予想:+5.8%、4月:+6.1%←+6.0%)

 

・米・1-3月期GDP確定値:前期比年率‐1.6%(予想:-1.5%、改定値:-1.5%)
・米・1-3月期個人消費確定値:前期比年率+1.8%(予想:+3.1%、改定値:+3.1%)
・米・1-3月期価格指数:前期比+8.2%(予想+8.1%、改定値+8.1%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は135.75-137.00円のレンジ

・一時137.00円と1988年9月以来24年ぶりの高値を更新

・クリーブランド連銀総裁が7月FOMCで0.75%の利上げを支持

・パウエル議長がインフレを2%に引き下げることを再公約でドル買い

・一方でスタグフレーション懸念が強まりドル買いが後退

・VIX指数は28.36から28.16へわずかに低下

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