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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 貿易戦争懸念の高まりを嫌気!

  • 2018/03/15
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • NYタイム

USDJPY0315

 

★欧州市場朝方の取引では、ドルは主要通貨に対して前日NY市場引け値近辺でもみ合いとなった。なお、欧州主要株価指数は寄付き直後前日比小幅高となった。米長期金利が持ち直す中、ドル買いが優勢となり、106.70円前後でドルは堅調推移した。ドラギECB総裁が講演で『インフレが目標に向け上昇しているとの確証がさらに必要』と出口推進に慎重姿勢を示した。また、『ユーロ高が今後のインフレの重石となる可能性がある』などユーロ高をけん制した。ユーロ・ドルが売られ、ドル/円でもドル買いになった。その後は、アジア時間の高値106.75円を前に上値を抑えられると、株高が一服したこともあり106.40円台まで押し戻された。米 2月小売売上高が市場予想を下回ったことが分かると円買い・ドル売りで反応し一時106.32円と日通し安値を付けたものの、前日の安値106.26円が目先サポートとして意識されると徐々に下値を切り上げた。 なお、同時に発表された米2月卸売物価指数(PPI、季節調整済み)は前月比で0.2%上昇となり、市場予想の前月比0.1%上昇を上回ったほか、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.2%上昇となり、市場予想通りの結果となった。 米長期金利が低下に転じたほか、高く始まったNYダウがマイナス圏に沈んだことなどを受けてドル売りが出た。NYダウが一時330ドル超下落したことでリスク回避的な円買いが加速した。NYダウの下落が一服すると、106.30円台まで下げ渋る展開となった。新規材料難の中、NY午後に入り次第に値動きが細った。

 

トランプ政権が中国のテクノロジー、通信を標的に最大600億ドル規模の輸入品に関税を検討しているとの報道や、トランプ米大統領がツイートで、『我々は不公平貿易の蔓延を見逃し続けることはできない』を受けて、貿易戦争への警戒感が広がりドル売り、リスク回避の円買いにさらに拍車がかかった。NY市場では106.60円がレジスタンスになった一方で、心理的な節目となる106.00円がサポートとして意識された。再び貿易戦争への懸念が高まっていることで、リスク回避の円買いになりやすい。また、米長期金利が2.8%台前半まで低下していることも、ドルの重しとなりやすい。本日は『ゴトー日』となりドル需要が高まることから、仲値決めまではドルを下支えする可能性が高い。そのため、仲値決定後の相場展開で円高傾向が強まる可能性もあるので注意が必要となる。

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