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日経平均下落か!?原油増産凍結見送りで
- 2016/04/18
- アジアタイム
OPEC加盟国中心に参加したカタールの首都ドーハでの会合は、増産凍結で合意できなかった。これにより本日朝方の原油相場が大幅に軟調推移。一時は37.61ドルまで下げて清算値比6.81%安となったが、その後は38ドル台に回復しつつあるが・・・GLOBEXの時間外取引でもEmini-S&P500株価指数先物が清算値比で一時11pt超下げて大幅下落。また、為替相場では、ドーハでの産油国会合は増産凍結で合意できなかったことから資源国通貨は急落した。15日の米株市場は下落。ダウ平均は28.97ドル安の17897.46、ナスダックは7.67ポイント安の4938.22で取引を終了した。週末に開催される主要産油国の会合を控えて原油相場が既に下落し、欧州株が全面安となった流れを受けて、米株にも売りが先行した模様だった。現物株式では、アップルが下落。同社は4-6月期も前四半期に続き「iPhone(アイフォーン)」の前年比30%程度の減産を継続すると、日本経済新聞電子版が報じたことがきっかけだった模様。注目されていたG20共同声明は「成長は引き続き緩やかでばらつきがあり、継続的な金融市場の変動や一次産品の輸出国が直面する課題、低インフレを背景に世界経済見通しに対する下方リスクや不確実性が残っている」と指摘。「地政学的な紛争やテロ、難民の動き、英国のEU離脱の潜在的なショックが世界経済の環境を複雑にしている」との認識を示した。「通貨の競争的な切り下げ回避や競争力のために為替レートを目標としないことを含む、為替相場についての以前のコミットメントを再確認する」との表現を声明に盛り込み、「あらゆる形態の保護主義」に反対する姿勢も示した。先週末の夜間のCME225(円建)は一時16590円まで下落し、清算値は先週末のOSE日中終値比で155円安の16605円となった。OSEナイトセッションも16750円を高値に16590円まで下落。週明け早朝のGLOEBX(円建)は、原油価格の増産凍結の見送り決定を受けて、16505円で再開した後、16395円(7:23)まで売り込まれた。既に、25日移動平均(15日:16526円)や16500円の節目を既に下方トレンドを形成し、5日線と25日線のゴールデン・クロス形成も厳しい展開か!?。G20で為替をめぐる日米の温度差が明らかになり、介入はできないとの見方が強まっていることもネガティブ要因の一つか。
【買い材料】
・米4月NY連銀製造業景況指数+9.56(前回発表値 +0.62)
・恐怖指数VIXは13.62、前日比 低下
【売り材料】
・パナマ文章による租税回避問題
・熊本で震度7、激しい揺れ伴う余震のおそれ
・米国株式市場-ダウ4日ぶり小幅反落 週間では1.82%高
・米債券市場-反発、米鉱工業生産指数は弱い
・欧州株式市場-反落、原油の調整下げを受け
・欧州債-反発、原油安・欧州株安を材料に買われる
・NY原油先物-続落、産油国会合を控え調整売り続く
・NY金先物-反発、原油安や株安の影響で
・NY為替-ドル安続く、米鉱工業生産は相変わらず弱い
・米4月ミシガン大学消費者信頼感指数 89.7(前回発表値 91.0)
・CME225先物は大阪取引所比で下落、16605で引け
・米アップル iPhone減産継続-日経新聞
【その他注目点】
・CRB指数-続落 天然ガス、原油が下落 砂糖、トウモロコシが上昇
17:00 業態別の日銀当座預金残高(3月)
07:45 NZ・消費者物価指数(1-3月)
10:30 中・住宅価格指数(3月)
15:30 印・卸売物価(3月)
20:00 ブ・FGVインフレ率(IGP-M、2次プレビュー)(4月)
20:00 ブ・FGV消費者物価指数(IPC-S)(対象期間:4月17日まで1カ月間)
20:25 ブ・週次景気動向調査
23:00 米・NAHB住宅市場指数(4月)
《決算発表》
ライフフーズ、東天紅
《米決算発表》
モルガン・スタンレー、ネットフリックス、IBM
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740