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ドル/円は日々上値を切り下げる展開に!
- 2016/04/07
- NYタイム
★欧州タイム序盤の取引では、菅官房長官が為替市場で円高が進んでいることに関して『為替市場を緊張感を持って注視し、適切に対応していきたい』と述べたが市場の反応は限定的だった。ドル/円の戻りは依然弱く110.40円前後でもみ合い推移した。株価が下げ渋り、原油価格が堅調推移する中、リスク回避によるドル売り・円買いの動きは緩和されレンジ相場となった。NYタイムに入り時間外のNYダウ先物が下げに転じ、日経平均先物が下げ幅を拡大すると全般円買い圧力が高まった。株安を嫌ったリスク回避の動きが再燃。心理的な節目となる110円を割り込んだことで売りが加速し、安値を探る展開となった。FRBによる3月のハト派FOMC議事録発表を前にドル売りが加速した。FOMC議事要旨で『多くのメンバーが次の引きしめのステップの前に待つことが賢明と述べた』、『多くのメンバーが世界経済や金融状況が米経済見通しにとてかなりの下サイドのリスクをもたらすと指摘』などと伝わると一時109.33円と2014年10月31日以来の安値を付けた。一方で、『メンバーは3月会合で4月利上げの可能性について視野に入っていると述べた』との見解が示されたため、直ぐにショートカバーが入った。NYダウが上昇したことや、日経平均先物が買い戻されたことも下支えとなった。