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ドル/円は安倍首相発言で一時109円台に!
- 2016/04/06
- NYタイム
★欧州市場序盤の取引では、株安・原油安を背景に、リスク回避によるドル高・円高の流れが継続した。ただ、ドル/円は一時菅官房長官が『市場の動きを引き続き注視』、『為替水準の動向を緊張感を持って注視していく』と述べたことが伝わると110.82円まで急速に値を上げたが、戻り売りに押され110.40円台まで下落した。欧州勢参入後、リスク回避による円買いが加速し、110.30円台まで下落した。その後、『日銀はデフレ圧力の再燃を懸念しており、4月に追加緩和を議論する公算』との報道を受けたことでドルの買い戻しが強まった。勢いは長続きせず伸び悩む展開となった。米2月貿易収支が471億ドルの赤字となり、市場予想の462億ドルの赤字額を上回ったことでドルが失速したが、売り一巡後は持ち直し展開となった。安倍首相が『競争的な通貨安は避けなければならない』と述べたことで政府・日銀による介入期待が後退したとの見方から円買い・ドル売りが進んだ。一時109.94円まで下落し、2014年10月31日以来の安値を付けた。その後は足もとの下落に対するショートカバーが進み、110.50円台まで反発した。NYダウの下げ幅が縮小したことも相場の支えとなった。