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イールドスプレッドで12月8日の米国株市場を先取り!

  • 2020/12/08
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、NYダウとS&P500は反落する一方で、NASDAQは続伸する展開となった。米国内で新型コロナウイルスの感染拡大が進むなか、経済活動制限がさらに進むとの思惑や追加経済対策への不透明感を背景に投資家心理を冷やした。また、前週末に過去最高値を更新していたこともあり、利益確定目的の売りも観測された。一方米長期金利は、米国内で新型コロナウイルスの感染拡大が進むなか、経済活動制限がさらに強まるとの思惑が広がり、安全資産とされる債券に買い(利回りは低下)が入った。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が出ており、リスク回避の材料が出ると下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与が実施されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第3波』が懸念されている。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は20.79から21.30へ上昇した。VIX指数が21台前半まで低下していることから、一時的なリスク回避の動きは後退してきた。しかし、株価の日中ボラティリティが高まっていることで、引き続き不安定な動きが続く。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.320%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/09/1‐▲2.867%、20/10/12-▲2.847%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・12月4日:▲2.905%⇒12月7日:予想▲2.968%(前日比で拡大:割安)

 

12月7日のNYダウが反落したうえ、米長期金利も大幅低下たことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.320%から▲0.352%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.258%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.134%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.573%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.049%下回った。米国では新型ウイルス感染の再拡大が続き、カリフォルニア州がほぼ全域で一段と厳しい外出制限措置を導入した。ニューヨーク州は病床不足回避に向け病院の収容能力を25%拡充するよう命じるほか、入院率が今後5日間で安定化しなければ、ニューヨーク市内の店内飲食を再び禁止すると表明した。また、香港問題をめぐる対立で、米政府が少なくとも十数人の中国当局者に制裁を科す準備を進めていると報じられた。こうした要因が悪材料となった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.775%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/04/25-▲2.966%

               20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・12月4日:▲2.621%⇒12月7日予想▲2.671%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500が反落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.775%から▲0.104%と平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.198%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.331%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.508%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.828%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.551%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.803%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/10/12-▲1.450%

              20/10/22-1.438%、20/12/4-1.351%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・12月4日:▲1.351%⇒12月7日予想▲1.384%(前日比で拡大:割安)

 

NASDAQは続伸した一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で小幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲1.803%から▲0.419%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.795%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.999%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.114%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.419%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.710%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が大幅低下した一方で、株価は続伸したものの小幅拡大した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、▲1.3%台後半まで低下して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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