フジトミ証券株式会社は投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

株式・FX・商品情報

マーケット情報

株式・FX・商品情報

イールドスプレッドで9月8日の米国株市場を先取り!

  • 2020/09/05
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数は全て続落する展開となった。ペンス副大統領がパンデミック救済策の合意なくとも政府機関閉鎖は回避することで民主党と政府は合意したとすると期待感が後退し下落に転じた。さらに、主力ハイテク株への売りが続いたほか、3連休を控えて利益確定目的の売りが優勢となり一時620ドル超下落した。一方米長期金利は、8月米雇用統計で失業率と平均時給が予想より強い内容となったことを受けて、債券売り(金利は上昇)が広がった。3連休前の週末とあってポジション調整目的の売りも出た。 そのため、三指数ともにイールドスプレッドは縮小した。このところ、米長期金利の変動幅が上下に大きくなっており、日々イールドスプレッドへの影響が強まる展開となっている。そのため、今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数とも割高感は残っており、引き続きリスク回避の材料が出ると利益確定売りがでやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第2波』が懸念されている。さらに、米大統領選を控えて、米中対立の激化が懸念されている。しかし、経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は33.60から30.75へ低下した。 VIX指数が30台で推移していることで、リスク回避の動きは継続している。株価の日中ボラティリティが高まっていることから、しばらくは不安定な動きになりやすい。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.326%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%、20/09/1-▲2.867%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・9月3日:▲3.038%⇒9月4日:予想▲2.974%(前日比で縮小:割高)

 

9月4日のNYダウは続落した一方で、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.326%から▲0.352%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.252%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.128%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.567%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.043%下回った。8月雇用統計が予想を上回り寄り付き直後上昇した。しかし、ペンス副大統領がパンデミック救済策の合意なくとも政府機関閉鎖は回避することで民主党と政府は合意したとすると期待感が後退し下落に転じた。さらに、主力ハイテク株への売りが続いたほか、3連休を控えて利益確定目的の売りが優勢となり一時620ドル超下落した。ただ、金融株など景気敏感株が買われるとNY午後にプラス圏を回復する場面があった。前日急落したアップルが反発したことも相場を下支えした。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.773%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/04/25-▲2.966%

               20/08/27-▲2.677%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・9月3日:▲2.820%⇒9月4日予想▲2.765%(前日比で大幅縮小:割高)

 

S&P500は続落した一方で、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.773%から▲0.008%と平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.104%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.237%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.414%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.734%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.457%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.809%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

               20/08/27-▲1.452%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・9月3日:▲1.612%⇒9月4日予想▲1.557%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQが続落した一方で、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.809%から▲0.252%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.622%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.826%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.941%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.246%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.537%下回った。

 

NASDAQは、前日急落したアップルが反発したが続落となった。イールドスプレッドは、米長期金利が大幅上昇したことで縮小した。一時のイールドスプレッドより半分以下まで縮小している。そのため、引き続き利益確定売りが出やす地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、1.5%台まで上昇推移しており割高感は残っている。2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。米中関係の悪化から売られやすい地合いとなっており、ネガティブなニュースが入ると下落しやすい。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数ともに縮小する展開となった。三指数は全て下落する展開となった一方で、米長期金利が大幅上昇した。ペンス副大統領がパンデミック救済策の合意なくとも政府機関閉鎖は回避することで民主党と政府は合意したとすると期待感が後退し下落に転じた。さらに、主力ハイテク株への売りが続いたほか、3連休を控えて利益確定目的の売りが優勢となり一時620ドル超下落した。今後も新型コロナウイルス感染報道やワクチン開発の進展、米国追加財政策の行方、米中対立激化懸念、中東情勢、原油価格の変動、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続く。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

一覧へ戻る

各種資料請求・WEBセミナー