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日米金利差拡大でドル/円底堅く!
- 2016/03/22
- アジアタイム
★米国10年債利回りから日本10年債利回りを差し引いくと、徐々に金利差が拡大していて、3月21日終値では2.008%と拡大している。特に昨日は、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁とロックハート米アトランタ連銀総裁が、早ければ4月の追加利上げがある旨の発言があったことから、米10年債利回りが上昇したことが大きな要因となった。
一方で、本邦企業は期末決算に向けてレパトリ(海外収益の円転)によるドル売り・円買いが強い。これも今週いっぱいでピークを打てば、金利差によるドル買い・円売りが強まる可能性がある。
このところ、円高進行があっても戻りが早いのは金利差による影響がありそうだ。3月15日付けのシカゴIMM投機筋の対米ドルの差し引き持ち高でも3月8日の+64,333から+45,489と減少している。今まで強気で円買い・ドル売りをしていた投機筋が手仕舞いに動いていることになる。
来週からは、本邦機関投資家の来年度の運用に動きだすので、今までのような円高は考えにくくなる。ただし、過去21年間では4月始値と終値では8勝13敗と陰線になることが多い。