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イールドスプレッドで5月12日の米国株市場を先取り!米国株に割安感消える

  • 2020/05/12
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

NY株式市場では、三指数はまちまちの展開となったものの、米長期金利が大きく上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割高)した。世界的に外出制限の緩和の動きが広がり、景気悪化に歯止めがかかるとの期待から持ち直す場面もあったが、戻りは鈍かった。中国や韓国で新型コロナウイルスの集団感染が再び発生したと伝わり、経済活動が徐々に再開し始めた米国でも感染の『第2波』の可能性が意識された。また、米国債の大規模入札が控えており、米長期金利も上昇基調となってきていることもあり、三指数とも割安感は薄れてきている。そのため、リスク回避の材料が出ると利益確定売りが出やすい。また、米企業の業績下方修正により、PERが上昇しやすく割安感がさらに薄まる。

 

今回のリスク回避の動きは新型コロナウイルスの感染拡大や原油急落にある。そのため、利下げや量的緩和、財政政策などを実施しても市場の不安は一時的なものになりやすい。まずは、感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチンが開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続く。また、景気後退は避けられないほか、どの程度速やかに救済資金が消費者や企業に供給されるかなどに不透明感もあるため、一方的な戻りにもなり難い。VIX指数は27.98から27.57へ低下した。VIX指数が20台まで低下していることから、過度なリスク回避の動きが徐々に弱まってきている。ただ、未だにVIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。VIX指数が20を割ってくると市場に落ち着きが出たことになる。米中関係の悪化懸念も出始めていることは、株式市場の売り材料になりやすい。

 

NYダウは、5SMA23,995ドルと10SMA24,053ドルを上抜けしており短期的な上昇基調は継続している。また、下値では緩やかに上向きの25SMA23,729ドルが位置しており、中期的なトレンドのサポートラインとして意識される。一方、上値では緩やかに下向きとなっている75日SMAの24,915ドルがレジスタンスとして意識される。また、212日高値29,569ドルと323日安値18,214ドルの半値戻し23,891ドルを上回っていることから、サポートラインとして半値戻しが意識される。過度な割安感は払拭されてきており、戻りが早いことから一旦の下落調整があっても不思議ではない状態が続いている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P5003.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P5003.8%~4.0%台、NASDAQ2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.369%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048

                20/01/17‐▲3.018

NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%20/3/23-6.017%

NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

58日:▲3.583511日:予想▲3.576%(前日比で僅かに縮小)

 

5月11日のNYダウは下落したものの、米長期金利が大きく上昇したことでイールドスプレッドは前日比でわずかに縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.369%から▲0.793%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.650%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.526%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲0.965%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.441%下回った。国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長をはじめ、米国政府の新型ウイルス対策チームの数名の専門家が自主隔離に入ることを発表するなど、米政権内でのウイルス感染リスク上昇への警戒感から、大きく下落して寄り付いた。一方、世界的に外出制限の緩和の動きが広がり、景気悪化に歯止めがかかるとの期待から持ち直す場面もあったが、戻りは鈍かった。中国や韓国で新型コロナウイルスの集団感染が再び発生したと伝わり、経済活動が徐々に再開し始めた米国でも感染の『第2波』の可能性が意識された。VIX指数は27.98から27.57へ低下した。

 

10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.590%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%19/8/5-▲4.002%

                19/8/15-▲4.179%20/2/28-4.499

               20/3/23-▲6.222%

58日:▲3.313511日予想▲3.286%(前日比で縮小)

 

S&P500はわずかに上昇したうえ、米長期金利が大きく上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.590%から▲0.304%と平均値よりかい離していることで割高になっている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.583%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲0.716%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲0.893%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.213%下回った。20年3月23日の6.222%から▲2.936%下回った。

 

10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.266%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%19/8/15-▲2.383%

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094

58日:▲2.094511日予想▲2.045%(前日比で縮小)

 

NASDAQは上昇したうえ、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.266%から▲0.221%平均値よりかい離していることで割高になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.134%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.338%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.453%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲0.758%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.049%下回った。

 

NASDAQは過去のイールドスプレッドを下回ってきたことから、さらに割安感は払しょくされてきている。ただ、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、引き続き急速な戻り基調となりやすい。三指数の中での割安感が払しょくされてきている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数はまちまちの展開となったものの、米長期金利が大きく上昇したことで、イールドスプレッドは三指数ともに縮小した。世界的に外出制限の緩和の動きが広がり、景気悪化に歯止めがかかるとの期待から持ち直す場面もあったが、戻りは鈍かった。中国や韓国で新型コロナウイルスの集団感染が再び発生したと伝わり、経済活動が徐々に再開し始めた米国でも感染の『第2波』の可能性が意識された。新型コロナウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続いている。

 

PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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