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イールドスプレッドで4月30日の米国株市場を先取り!

  • 2020/04/30
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

NY株式市場では、三指数は全て上昇する展開となったうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割高)した。米医薬大手ギリアド・サイエンシズが『新型コロナウイルス治療薬の臨床試験(治験)で有効性を示した』と発表したことを受けて、治療薬の開発が進展し、新型コロナ感染の収束につながるとの見方が広がった。また、新型コロナウイルス感染防止のため欧米各国が導入した外出禁止などの制限が緩和され、経済活動も再開されるとの期待感が高まり買いが膨らんだ。三指数とも割安感は薄れてきており、調整的な下落基調となっても不思議ではない。13月期の米企業決算発表も多くあり、今後も内容次第では乱高下しやすいので注意が必要となる。

 

今回のリスク回避の動きは新型コロナウイルスの感染拡大や原油急落にある。そのため、利下げや量的緩和、財政政策などを実施しても市場の不安は一時的なものになりやすい。まずは、感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチンが開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続く。また、景気後退は避けられないほか、どの程度速やかに救済資金が消費者や企業に供給されるかなどに不透明感もあるため、一方的な戻りにもなり難い。VIX指数は33.29から31.23へ低下した。VIX指数が再び低下してきていることから、リスク回避の動きがやや弱まってきている。ただ、未だにVIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。VIX指数が20を割ってくると市場に落ち着きが出たことになる。今後の米経済指標は悪化の一途となることから、経済指標発表時の動きには注意が必要となる。

 

NYダウは、5SMA24,032ドルと10SMA23,809ドルを上抜け継続していることで、短期的な上昇基調を維持している。ただ、上値には75日SMAの25,465ドルが位置しており、レジスタンスとして意識される。一方、212日高値29,569ドルと323日安値18,214ドルの半値戻し23,891ドルを上回ってきており、サポートラインとして半値戻しが意識されている。過度な割安感は払拭されてきており、戻りが早いことから一旦の下落調整があっても不思議ではない状態となっている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P5003.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P5003.8%~4.0%台、NASDAQ2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.523%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048

                20/01/17‐▲3.018

NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%20/3/23-6.017%

NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

428日:▲3.891429日:予想▲3.781

 

4月29日のNYダウが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.523%から▲0.742%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.445%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.321%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲0.760%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.236%下回った。米医薬大手ギリアド・サイエンシズが『新型コロナウイルス治療薬の臨床試験(治験)で有効性を示した』と発表したことを受けて、治療薬の開発が進展し、新型コロナ感染の収束につながるとの見方が広がった。トランプ政権において新型コロナウイルス対策チームを率いるファウチ氏も『結果が著しい効果があることを示唆している』と楽観的な見解を示した。また、原油価格の反発やアルファベットの1-3月期決算が予想を上回る増収となったことも投資家心理の改善につながり、一時660ドル超上げた。なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果についてはほぼ市場予想通りの内容で、株式相場への影響は限定的だった。VIX指数は33.57から31.23へ低下した。

 

10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.864%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%19/8/5-▲4.002%

                19/8/15-▲4.179%20/2/28-4.499

               20/3/23-▲6.222%

428日:▲3.862429日予想▲3.735

 

S&P500は上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.864%から▲0.129%と平均値よりかい離していることで割高になっている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.134%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲0.267%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲0.444%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲0.764%下回った。20年3月23日の6.222%から▲2.487%下回った。

 

10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.539%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%19/8/15-▲2.383%

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094

428日:▲2.639429日予想▲2.515

 

NASDAQは上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.539%から+0.024%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.336%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.132%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.017%上回った。20年2月28日の大底2.803%から▲0.288%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲1.579%下回った。

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。過去のイールドスプレッドを下回ってきたことから、さらに割安感は払しょくされてきている。ただ、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、引き続き急速な戻り基調となりやすい。三指数の中では最も割安感が残っている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで三指数は前日比で縮小した。米医薬大手ギリアド・サイエンシズが『新型コロナウイルス治療薬の臨床試験(治験)で有効性を示した』と発表したことを受けて、治療薬の開発が進展し、新型コロナ感染の収束につながるとの見方が広がった。新型コロナウイルス感染防止のため欧米各国が導入した外出禁止などの制限が緩和され、経済活動も再開されるとの期待感も高まり買いが膨らんだ。引き続き新型コロナウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続いている。引き続き米国企業の1-3月期決算結果への警戒感も強いため、決算内容次第で上下に振れやすいので注意が必要となる。

 

PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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