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オズボーン英財務相発言とポンド/円相場!
- 2016/03/17
- アジアタイム
★昨晩オズボーン英財務相は予算演説で経済成長率やインフレ見通しを引き下げた。予算責任局(OBR)は英国のEU残留を前提していると加え、2016年の見通しを2.4%から2.0%へ、2017年を2.5%から2.2%へそれぞれ引き下げた。また、同財務相は『世界経済の見通しは弱まった』とし『生産性は低すぎる』との見解を示した。また、インフレ率見通しを2016年0.7%へ引き下げ(11月時点1.0%)、2017年1.6%(11月1.8%)へそれぞれ引き下げた。同時に、2020年4月まで法人税率を現在の20%から17%まで引き下げると発表した。キャピタルゲイン税率も現行の28%から20%へ引き下げると発表した。
成長率やインフレ率見通しを引き下げたことで、利上げ観測が後退しポンド売りに拍車がかかった。しかし、その後法人税やキャピタルゲイン税率の引き下げ発表を受けて下げ止まった。
3月10日9時以降のポンド/円60分足では、緩やかにポンドの回復基調が継続していて、一目均衡表の雲の中に入ってきた。MACD(パラメータ:12、26、9)では、ゼロラインまで戻してきているが、ゼロラインではもみ合うことも多い。また、ストキャスティクススロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%Kが90%を超えて来ていることから、短期的には過熱感が出て来ている。
今後の注目点では、120時間線(赤:日足では5日線)の161.68円や240時間線(茶:日足では10日線)の161.26円の下にあり、上昇トレンドに戻るには120日線と240日線を上回る必要がある。ただ、ストキャスティクススローでは買われ過ぎの域まで上昇していることや、MACDがゼロライン近辺に位置していることで、再び下落基調となる可能性がある。雲の下限を下抜けするようなら、現在の戻りがあや戻しだったということになる。