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イールドスプレッドで3月16日の米国株市場を先取り!

  • 2020/03/14
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、一転三指数とも大幅上昇したうえ、米長期金利も大幅上昇したことで、イールドスプレッドは前日比で三指数ともに大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。三指数とともにイールドスプレッドは縮小したものの割安感は残っている。そのため、続伸しる可能性が高い。米国ではFRBによる利下げや量的緩和などの動きはあるが、今回のリスク回避の動きは新型コロナウイルスの感染拡大や原油急落にある。そのため、利下げや量的緩和、財政政策などを実施しても市場の不安は一時的なものになる。まずは、感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチンが開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続く。また、原油価格も下げ止まると安心感が出てくる。三指数ともにイールドスプレッドが大幅に縮小したが、かなり割安感は残っている。

 

NYダウは、2月12日の高値29,569ドルから下落率20%の23,655ドルを下回ったことで、テクニカル的には『弱気相場』入りとなっている。週末はトランプ米大統領が『非常事態』を宣言し、連邦政府の予算を地方政府に振り向けられるようにしたほか、政策を総動員する姿勢を打ち出すと米景気に対する投資家の不安心理が後退し、買いが加速した。しかし、真下を向いている5日SMAがレジスタンスとして意識されている。5日SMAや10日SMAがロウソク足とかい離があり追いつくまでは、不安定な値動きになりやすい。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、低位で%Dが横ばいとなってきており下落の勢いが鈍化したことを示している。リスク回避の動きが強く、ネガティブな材料に反応しやすい地合いとなっている。一方、好材料が出てくると、週末のように割安感が強いだけに一気に上昇基調となりやすい。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲5.393%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/12-5.631%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・3月12日:▲5.631%⇒3月13日:予想▲4.911%

 

3月13日のNYダウが大幅反発したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲5.393%から▲0.482%と平均値よりかい離していることから割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%を+0.685%と上回っている。19年8月5日の大底▲4.102%を+0.809%と上回っている。20年2月28日の大底4.541%と+0.685%上回っている。20年3月12日の5.631%と▲0.72%かい離した。

 

NYダウが大幅上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。前日に2352ドル下落し過去最大の下げを記録したうえ、約2年9カ月ぶりの安値を更新したあとだけに自律反発狙いの買いが先行した。世界の中央銀行による金融緩和策が相次いだことも相場の支援材料となり、一時1300ドル超上げた。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が続き世界経済が景気後退入りするとの懸念は根強く、買い一巡後は84ドル高まで急失速した。もっとも、トランプ米大統領が『非常事態』を宣言し、連邦政府の予算を地方政府に振り向けられるようにしたほか、政策を総動員する姿勢を打ち出すと米景気に対する投資家の不安心理が後退し、買いが加速した。上げ幅は過去最大となり、上昇率は9.4%高と11年半ぶりの大きさとなった。VIX指数は 75.47から大幅57.83へ低下した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲4.836%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/12-▲5.806%

・3月12日:▲5.806%⇒3月13日予想▲5.075%

 

S&P500が大幅上昇したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.836%から+0.239とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を+1.206%上回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を+1.073%上回った。19年8月15日の▲4.179%を+0.896%上回った。20年2月28日の大底4.499%まで+0.576%上回った。20年3月12日の5.806%から▲0.731%かい離した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲3.153%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/12-▲3.867%

・3月12日:▲3.867%⇒3月13日予想▲3.297%

 

NASDAQが大幅上昇したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.153%から+0.144%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+1.118%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.914%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.799%上回った。20年2月28日の大底2.803%まで+0.494%上回った。20年3月12日の▲3.867%から▲0.570%かい離した。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。NASDAQ市場では、大幅反発したものの過去のイールドスプレッドを上回るなど割安感を維持している。そのため、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、急速な戻り基調となりやすい。イールドスプレッドが縮小したものの▲3.2%台後半まで拡大しており割安感は残っている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が大幅大幅したうえ、米長期金利が大幅上昇したことで三指数ともに前日比で大幅縮小した。前日に過去最大の下げを記録したうえ、約2年9ヵ月ぶりの安値を更新したこともあり自立反発しやすい地合いだった。トランプ米大統領が『非常事態』を宣言し、連邦政府の予算を地方政府に振り向けられるようにしたほか、政策を総動員する姿勢を打ち出すと米景気に対する投資家の不安心理が後退し、買いが加速した。ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は振れやすい状況が続いている。イールドスプレッドは大幅縮小となったが、売られ過ぎによる割安感は残っていることで、週明けも上昇余地を残している。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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