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イールドスプレッドで3月12日の米国株市場を先取り!

  • 2020/03/12
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数とも大幅反落した一方で、米長期金利は上昇したが、イールドスプレッドは前日比で三指数ともに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。三指数とともにイールドスプレッドは拡大したことで割安感が強まっている。そのため、反発すると大きくなりやすい。米国ではFRBによる利下げや財政政策拡大の動きはあるが、今回のリスク回避の動きは新型コロナウイルスの感染拡大や原油急落にある。そのため、利下げしても財政政策を実施しても市場の不安は払しょくしない。まずは、感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチンが開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続く。また、原油価格も下げ止まると安心感が出てくる。三指数ともにイールドスプレッドが大幅に拡大したことから、かなり割安感が強まっている。

 

NYダウは、2月12日の高値29,569ドルから下落率20%の23,655ドルを下回ったことで、テクニカル的には『弱気相場』入りとなっている。早々に回復出来ないと、上昇トレンドから下落トレンド入りとなる。また、5日SMAの24,882ドルと10日SMAの25,530ドルが真下を向いていることから、下落の勢いが強いことを示している。そのため、5日SMAや10日SMAがロウソク足に追いつくまでは、不安定な値動きになりやすい。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜けして両線ともに下向きとなってきたことで下落の勢いが強いことを示している。リスク回避の動きが強く、ネガティブな材料に反応しやすい地合いとなっている。一方、好材料が出てくると、割安感が強いだけに一気に上昇基調となりやすい。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.972%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/9-5.344%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・3月10日:▲4.790%⇒3月11日:予想▲5.061%

 

3月11日のNYダウが大幅反落した一方で、米長期金利は上昇したがイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.972%から+0.089%とかい離が逆転していることで割安になっている。19年1月3日の大底▲4.226%を+0.835%と上回った。19年8月5日の大底▲4.102%を+0.959%と上回った。20年2月28日の大底4.541%と+0.520%上回った。20年3月9日の5.344%と▲0.283%かい離した。

 

NYダウが大幅反落したことで株式益利回りは上昇した。一方で、米長期金利は上昇したがイールドスプレッドは前日比で拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。米政府は10日に新型コロナウイルス対応の経済対策を議会に要請したが、市場では『実現時期や効果には不透明感がある』との見方が多く、売りが優勢となった。世界保健機関(WHO)が新型コロナについて『パンデミック(世界的流行)』と表明したことも投資家心理の悪化につながり、一時1689ドルの大幅下落となった。NYダウは高値から20%下落した水準を割り込み、弱気相場入りした。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲4.395%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/9-▲5.461%

・3月10日:▲4.924%⇒3月11日予想▲5.140%

 

S&P500が大幅反落した一方で、米長期金利は上昇したがイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.395%から+0.745とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を+1.271%上回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を+1.138%上回った。19年8月15日の▲4.179%を+0.961%上回った。20年2月28日の大底4.499%まで+0.641%上回った。20年3月9日の5.461%と▲0.321%かい離した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.843%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/9-▲3.685%

・3月10日:▲3.247%⇒3月11日予想▲3.369%

 

NASDAQが大幅反落した一方で、米長期金利は上昇したがイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.843%から+0.526%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+1.190%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.986%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.871%上回った。20年2月28日の大底2.803%まで+0.566%上回った。20年3月9日の▲3.685%と▲0.316%かい離した。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。NASDAQ市場では、大幅反発したものの過去のイールドスプレッドを上回るなど割安感を維持している。そのため、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、急速な戻り基調となりやすい。イールドスプレッドはなお▲3.30%台まで拡大しており割安感が強まっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が大幅反落した一方で、米長期金利は上昇したが三指数ともに前日比で拡大した。米政府による大規模経済対策への期待がはく落したことや、新型コロナウイルスの感染拡大でWHOが『バンデミック』宣言したことでリスク回避の動きが強まった。ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は振れやすい状況が続いている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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