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イールドスプレッドで3月11日の米国株市場を先取り!

  • 2020/03/11
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数とも大幅反発したうえ、米長期金利も0.5%台から0.8%台へ上昇したことで、イールドスプレッドは前日比で三指数ともに大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。三指数とともに大幅にイールドスプレッドは縮小したが、未だに割安感は残っている。そのため、反発すると大きくなりやすい。米国ではFRBによる利下げや財政政策拡大の動きはあるが、今回のリスク回避の動きは新型コロナウイルスの感染拡大や原油急落にある。そのため、利下げしても財政政策を実施しても市場の不安は払しょくしない。まずは、感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチンが開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続く。また、原油価格も下げ止まると安心感が出てくる。三指数ともにイールドスプレッドが大幅に拡大したことから、かなり割安感が強まっている。ところで、新型コロナウイルスの感染拡大で金融市場と世界経済が揺れるなか、ゴールドマン・サックス・グループのソロモン最高経営責任者(CEO)やウェルズ・ファーゴのシャーフCEOなどウォール街の幹部が11日、ホワイトハウスで行われる会合に出席すると報じている。各金融機関の広報担当者らが明らかにした。『金融市場のための大統領作業部会』が発動される可能性が高まっている。またの名を『株価下落防止チーム』という。

 

NYダウは、2月12日史上高値の29,568ドルから下落率20%の23,654ドル寸前まで下落したものの、下抜けることなく下ヒゲ陽線で終了した。しかし、5日SMAの25,589ドルと10日SMAの26,870ドルが真下を向いていることから、下落の勢いが強いことを示している。そのため、5日SMAや10日SMAがロウソク足に追いつくまでは、不安定な値動きになりやすい。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜けしているものの、%Dが横ばいとなってきたことで下落の勢いは鈍化してきた。リスク回避の動きが強く、ネガティブな材料に反応しやすい地合いとなっている。好材料が出てくると、割安感が強いだけに一気に上昇基調となる。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲5.250%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/9-5.344%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・3月9日:▲5.447%⇒3月10日:予想▲4.827%

 

3月10日のNYダウが大幅反発したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲5.250%から▲0.423%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%を+0.601%と上回った。19年8月5日の大底▲4.102%を+0.725%と上回った。20年2月28日の大底4.541%と+0.286%上回った。20年3月9日の5.344%と▲0.517%かい離した。

 

NYダウが大幅反発したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。米政府による大規模経済対策への期待から買いが先行し、取引開始直後に一時940ドル超上げた。ただ、共和党内の意見が分かれ、速やかな実施に懐疑的見方が広がたことや、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を背景に戻りを売りたい向きも多く、指数は下げに転じる場面があった。トランプ米大統領は与党・共和党議員との協議で『大統領選挙まで給与税を免除することが望ましい』と打診したことが分かると買いが加速し、ほぼ高値引けとなった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲4.664%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/9-▲5.461%

・3月9日:▲5.461%⇒3月10日予想▲4.937%

 

S&P500が大幅反発したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.664%から+0.273とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を+1.068%上回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を+0.935%上回った。19年8月15日の▲4.179%を+0.758%上回った。20年2月28日の大底4.499%まで+0.438%上回った。20年3月9日の5.461%と▲0.524%かい離した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲3.062%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/9-▲3.685%

・3月9日:▲3.685%⇒3月10日予想▲3.244%

 

NASDAQが大幅反発したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.062%から+0.182%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+1.065%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.861%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.746%上回った。20年2月28日の大底2.803%まで+0.441%上回った。20年3月9日の▲3.685%と▲0.441%かい離した。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。NASDAQ市場では、大幅反発したものの過去のイールドスプレッドを上回るなど割安感を維持している。そのため、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、急速な戻り基調となりやすい。イールドスプレッドはなお▲3.20%台まで拡大しており割安感は残っている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が大幅反発したうえ、米長期金利も大幅上昇したことで三指数ともに前日比で大幅縮小した。米政府による大規模経済対策への期待から買いが強まった。前日に2000ドル超下落していたこともあり、買い戻しの材料に飛びついた感がある。ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は振れやすい状況となっている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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