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イールドスプレッドで2月12日の米国株市場を先取り!

  • 2020/02/12
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数がまちまちの動きとなったものの、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で三指数ともに縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。史上最高値圏で推移していることで、利益確定売りがはいりやすい。ただ、新型肺炎の感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの見方もあり、過度なリスク回避の動きにはなっていない。そのため、大崩れする地合いでもない。

 

NYダウは、5日SMAは上向きを維持しており、5日SMAの29,266ドルがサポートラインとして意識され下げ止まる展開となった。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜け上向きを維持していることから上昇基調は持続している。ただ、ダブルトップの様相となってきいる。史上最高値圏で推移していることから、好材料はスルーする一方で悪材料に反応する展開となりやすく、利益確定売りがはいりやすい。イールドスプレッドは、縮小したものの割高感は出ていない。現在は割高感も割安感も出ていないため、材料次第で上下に振れる展開になりやすい。

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.274%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・2月10日:▲3.392%⇒2月11日:予想▲3.353%

 

2月11日のNYダウが小幅下落した一方で、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.274%から▲0.921%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井となった▲3.069%まで▲0.282%に接近した。19年4月25日の天井となった3.048%まで▲0.305%に縮小した。20年1月17日の天井となった▲3.018%まで▲0.335%まで接近した。NYダウが小幅下落したものの、米長期金利が1.6%台に上昇したことで、イールドスプレッドが縮小調整となった。

 

NYダウが大幅下落したことで株式益利回りは上昇した。一方で、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。新型肺炎の感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの見方から一時史上最高値を上回る場面もあった。しかし、パウエルFRB議長は下院での公聴会で、コロナウィルスによる世界経済への影響を注視していると述べたものの、金融政策への言及はなく相場への影響は限られた。その後は、引けにかけて上げ幅を縮小し小動きとなった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.662%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・2月10日:▲3.457%⇒2月11日予想▲3.411%

 

S&P500が小幅上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.662%から▲0.251%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.680%に接近した。19年4月25日の天井となった▲2.966%まで▲0.445に接近した。20年1月17日の天井となった2.990%まで▲0.421%に接近した。

 

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.318%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・2月10日:▲2.198%⇒2月11日予想▲2.155%

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.318%から▲0.163%と平均値より縮小している分割高となっている。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.957%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.687%に接近した。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。『第2段階合意』に向けて米中間で協議される。そのため、今後も米中貿易摩擦に関する報道に振られる展開が予想される。また、中国発の新型コロナウイルスの感染が拡大してきた。一方で、新型コロナウイルスの治療薬開発で前進との報道もあり、先行きに明るさも見られる。2003年に発生したSARS発生後では、中国GDP第1四半期は11.1%だったが、第2四半期のGDPは9.1%に低下した。そのため、感染拡大の規模が大きくなると中国経済に悪影響を与え、NASDAQの上値も抑えられる。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数はまちまちの動きとなったが、米長期金利が上昇したことで三指数ともに前日比で縮小した。新型肺炎の感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの見方から一時史上最高値を上回る場面もあった。しかし、パウエルFRB議長は下院での公聴会で、金融政策への言及はなかったことから、利益確定売りが入り引けにかけて上げ幅を縮小した。現在は割安感も割高感もない状況であることから、上下どちらに振れても不思議ではない状態である。そのため、ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で振れやすい。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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