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東京株式市場、ドラギECB総裁発言の評価揺れる
- 2016/03/11
- アジアタイム
10日のNY株式市場はほぼ変わらず引けた。ECBが打ち出した新たな金融緩和措置をめぐって見方が交錯し、市場は高下した。一時1%余り下げた場面もあったが、取引終了前の1時間で急速に下げ渋る展開となった。一方で、NY原油先物市場でWTI先物が反落。イランが輸出を拡大する姿勢を打ち出しているなか、サウジアラビアやロシアなどの主要産油国が生産水準の維持を目指す会合の開催時期をめぐり、市場では不透明感が強まった模様だ。10日のGLOBEXの6月限日経先物(円ベース)の清算値は前日比115円安の16545円。10日の大証終値(16710円)比165円安だった。出来高は120278枚。また、ドルベース清算値は16630円で23228枚の出来高。個人的には、ECB理事会は市場予想を上回る追加緩和の内容だったと思われる。ジム・ロジャーズやハリー・デントによる暴落節を回避した今日の東京株式市場は午後にかけて徐々に上げ幅を拡大すると期待したいところ。寄りで3月メジャーSQ。4カ月ぶりの上昇が見込まれている。16000円台でのSQ着地は2007年1月以来となる。
ECB理事会の6つの追加措置のポイント。
①マイナス金利拡大:下限金利である中銀預金金利 -0.030→ -0.40%へ引き下げ
②主要政策金利のリファイナンス金利 0.05→0.00%へ引き下げ
③上限金利の限界貸出金利 0.30→0.25%へ引き下げ
④毎月の資産購入枠を600→800億ユーロに拡大
⑤資産購入対象に銀行以外の域内企業が発行する社債を含める
⑥6月から期間4年の条件付き長期資金供給オペ
2011年3月11日に発生した東日本大震災からちょうど5年目の今日、犠牲になった方々のご冥福をお祈りいたします。
寄り前外資系証券会社5社ベースの売買動向は、売り2370万株/買い800万株との観測。セクター別は売り 電機・小売・情報通信・自動車・小売・損保・不動産・金属などから、買い REIT・空運・鉱業・情報通信・小売などから観測。金額は売り:283億円、買い:116億円
【買い材料】
・欧州中央銀行 大規模な追加緩和を決定
・米債券市場-続落 ECBの前向きな緩和姿勢が売り材料に
・日銀の追加緩和期待根強い
・恐怖指数VIXは18.05、前日比低下
・FRB利上げ、6月まで先送りの予想増加
・REIT、マイナス金利で先高観、海外勢買い活発
【売り材料】
・NYダウ下落(16995.13、-5.23)
・NY原油先物-反落 生産量凍結に関する会合に否定的発言も(37.84、-0.45)
・ナスダック下落、(4992.16、-12.22)
・CME225先物は大阪取引所比で下落、16545で引け(6月限)(16545、-165)
・欧州株式市場-反落 ECB緩和政策の先行きに不透明感
・世界経済の減速懸念
【その他注目点】
・株価指数先物・オプション、特別清算値(SQ)算出
・ドラギ総裁、さらなる利下げは否定
・NY金先物-反発 ドルの代替資産とした金に買い
・NY為替-ドラギ発言がユーロ買い誘い波乱要因に)
・CRB指数-反落 ニッケル、天然ガスが上昇 ガソリン、オレンジジュースが下落
・東日本大震災から5年、復興の遅れ課題
・ドローン規制法案、参院の委員会で可決
・中国、賃金上昇の抑制図る
・発受電速報(2月)
・投信概況(2月)
・フィットが東証マザーズに新規上場
・中国、16年2月のCPIは2.3%上昇
・中国、16年2月のPPIは4.9%低下
・08:50 1-3月期法人企業景気予測調査
・08:50 1月マネタリーサーベイ
・14:46 東日本大震災から5年
・17:15 経済財政諮問会議
・16:00 独・2月消費者物価指数改定値(前年比予想:0.0%、速報値:0.0%)
・18:30 英・1月貿易収支(予想:-103億ポンド、12月:-99.17億ポンド)
・22:30 米・2月輸入物価指数(前月比予想:-0.7%、1月:-1.1%)
・22:30 カナダ・2月失業率(予想:7.2%、1月:7.2%)