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ECBやSQを控え東証1部の売買代金はことし最低に
- 2016/03/10
- アジアタイム
東京株式市場は4営業日ぶりに反発。原油価格が3カ月ぶり高値となったことや円安推移を好感。しかしながら、ECB理事会を今夜控え、また、あすはSQ算出ということで、様子見ムードから東証1部の売買代金はことし最低となった。日経平均株価は、前日比210円15銭(1.26%)高の1万6852円35銭で取引を終了。米エネルギー省エネルギー情報局が昨晩に発表した週間の石油在庫統計でガソリン在庫が大きく減少し、需要が回復しているとの見方が台頭したことで、NY原油先物相場は昨年12月9日以来、3カ月ぶりの高値での取引。資源株にも大口買いが観測され指数を押し上げた。一方で、大津地裁が9日、関西の高浜原子力発電所3、4号機運転差し止めを命じたことで原発事業の先行き不透明感が広がり、関西電が大幅下落となり、他の電力株にも大口売りが観測され、指数の上値を圧迫した。業種別では「電気・ガス業」が前日比3%下落した。JPX日経インデックス400も4営業日ぶりに反発。終値は前日比177.77ポイント(1.47%)高の1万2235.49。TOPIXも反発し、19.84ポイント(1.49%)高の1352.17。東証1部の売買代金は概算で2兆431億円。売買高は19億8326万株。東証1部の値上がり銘柄数は1680と全体の86%を占めた。値下がりは198、変わらずは65銘柄。225先物の5日移動平均は16846円となり、25日移動平均線は16306円に下落している。今回の戻り相場で上値抵抗となった50日線は16914円まで切り下がってきていることで、ECB終了以降でどのような形でブレイクしていくかに注目が集まる。