株式・FX・商品情報
東京株式市場、ECBを前に反発か!?-原油高と円安推移
- 2016/03/10
- アジアタイム
本日の東京株式市場は、前日の欧米株式市場がECBを前に堅調に推移していたことなどから、買いが優勢にスタートしそうだ。NY時間10時半に発表された先週の原油在庫統計をきっかけに原油先物価格が上昇してエネルギーセクターに買いが集まり、NY株式市場全体の上昇に寄与した。一方で今晩のECB理事会を前に様子見ムードは強く、主要株価指数は狭いレンジ内での動きとなった模様だ。今日の東京株式市場は、基本的にザラ場中は様子見ムードが台頭しそうだが、為替相場や原油動向を見極めながらビットを先行させる動きが予想される。225先物をテクニカルで見ると、昨日、一時は16500円を割り込んだものの、2日安値(16470円)にサポートされ、1から2日に空けたギャップを維持することが出来た。基準線(16335円)や25日線(16319円)レベルの16500円割れの水準にはサポートラインが観測され、転換線(16450円)もサポートと意識されている。ECB以降は7日高値(17040円)のほか、17400円近辺に位置する雲の下限を目指す展開も期待できるかもしれない。
寄り前外資家証券会社5社ベースの売買動向は、売り650万株/買い1140万株との観測。セクター別は、売り 通信・サービス・精密・REIT・情報通信・ゴム・電機・自動車・不動産・食品・化学・小売などから、買い 機械・銀行・不動産・電機・情報通信・通信・薬品・鉄鋼などから観測。金額は売り134億円:買い153億円。
【買い材料】
・ECB追加緩和への期待、TLTRO導入も
・米国株式市場-小幅反発 欧州株高と原油高を好感
・NYダウ上昇(17000.36、+36.26)
・米債券市場-反落 原油の底堅さ手掛かりに売られる
・NY原油先物-反発 原油在庫増も石油製品在庫が減少(38.29、+1.79)
・ナスダック上昇、(4674.38、+25.55)
・CME225先物(16795、+165)
・欧州株式市場-反発 ECB追加緩和の期待が支援材料
・欧州債-反落、ECBを控え、戻り売りフロー優勢
・日銀の追加緩和期待根強い
・GDP600兆円達成へ、子育て支援の抜本的強化を
【売り材料】
・恐怖指数VIXは18.34、前日比上昇
・世界経済の減速懸念
・英国のEU離脱懸念
・北朝鮮が短距離ミサイル発射
・2月の工作機械受注、22.6%減
・「アップルリスク」への警戒感
【その他注目点】
・EIA石油在庫統計:原油は388.0万バレルの積み増し
・RBNZ利下げ、NZドル円は一時75.45円まで下落
・NY金先物-反落 原油・米株が底堅く逃避先としての需要後退
・トヨタ、3年連続ベースアップ実施へ
・サウジ、原油安で外銀から借入へ最大80億ドル
・CRB指数-反発 ガソリン、天然ガスが上昇 ニッケル、アルミニウムが下落
・NTTドコモ、月内に金庫株3000億円消却へ
・企業物価指数(2月)
・対外対内証券売買(先週)
・中古車販売台数(2月)
・オフィス空室状況(2月末)
・特定サービス産業動態統計(1月)
・米消費者信頼感指数(先週)
・米家計純資産(10-12月)
・中国当局、住宅ローン頭金融資を規制か
・2015年世界的な物品輸入(数量べース)の伸びは+1.7%(前年:+3%)に鈍化-世界銀行
・08:50 2月企業物価指数(前年比予想:-3.4%、1月:-3.1%)
・08:50 対外対内証券売買(先週)
・10:30 中・2月消費者物価指数(前年比予想:+1.8%、1月:+1.8%)
・10:30 中・2月生産者物価指数(前年比予想:-4.9%、1月:-5.3%)
・16:00 独・1月貿易収支(予想:+170億ユーロ、12月:+190億ユーロ)
・16:00 独・1月経常収支(予想:+170億ユーロ、12月:+256億ユーロ)
・20:00 南ア・1月製造業生産(前月比予想:+0.3%、12月:+1.8%)
・21:45 欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表(中銀預金金利引き下げ予想)
・22:30 ドラギECB総裁会見
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:27.5万件、前回:27.8万件)
・03:00 米財務省30年債入札(120億ドル、リオープン)
・04:00 米・2月財政収支(予想:-1963億ドル、15年2月:-1923.5億ドル)