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イールドスプレッドで12月16日の米国株市場を先取り!

  • 2019/12/14
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数とも小幅上昇したものの、米長期金利が大幅低下したことで、イールドスプレッドは三指数ともに前日比で小幅に拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。三指数ともに高値圏で推移している一方で、米長期金利も以前より上昇してきたことでわずかに過熱感が出始めてきた。重要イベントを通過したことで、次の材料探しの展開となる。金利の上昇が進むようなら、NY株式に割高感が高まる。そのため、今後米長期金利が低下するのか、上昇するのか重要なポイントとなる。

 

NYダウは小幅上昇し、一時史上最高値を上回った。5日SMAの27,994ドル、10日SMAの27,860ドル、25日SMAの27,883ドルがサポートラインとして意識される。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなっているものの、%Dがやや横ばいとなってきており上昇の勢いは鈍化してきてる。今後も長期金利の動向次第で米国株の割高・割安感が意識されるようになる。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。割高になると米国株を売って、安全資産である債券などに資金がシフトされやすくなり、米国株の下落調整しやすい地合いとなる。一方で過剰に売り込まれるようなら、米長期金利の低下にともなって一気に割安感が出る。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.184%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・12月12日:▲3.214%⇒12月13日予想▲3.286%

 

12月12日のNYダウは小幅上昇したものの、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で小幅に拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.184%から▲0.898%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井▲3.069%まで▲0.217%に接近してきた。19年4月25日の天井3.048%まで▲0.238%に接近してきた。

 

NYダウが小幅上昇したことで株式益利回りは低下した。しかし、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で小幅に拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。米中が貿易交渉『第1段階』の合意に達し、15日発動予定の対中追加関税が見送られたことが好感されて一時150ドル超上昇した。ただ、トランプ米大統領はツイッターに『25%の関税は残るだろう』と投稿した。既存の制裁関税の撤廃に否定的な見解を示したことで、上値は重かった。これから始まる『第2段階』の交渉に対する不透明感もあった。目先の材料の出尽くし感もあり、その後は小幅な値動きで揉み合う展開となった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.520%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・12月12日:▲3.172%⇒12月13日予想▲3.244%

 

S&P500が小幅に上昇したものの、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.520%から▲0.276%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.513%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.278%に接近した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.048%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・12月12日:▲1.658%⇒12月13日予想▲1.722%

 

NASDAQが小幅上昇したものの、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドが前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.048%から▲0.326%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.524%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.254%に接近した。

 

NASDAQが小幅上昇したものの、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは1.70%台前半まで戻した。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、指数が小幅上昇したものの、米長期金利が大幅低下したことで三指数ともに小幅に拡大した。米国株は史上最高値近辺に推移しているうえ、米長期金利も1.80%台に上昇してきたことで、やや割高感を感じるようになってきた。米長期金利がもう一段上昇すると、一気に米国株に割高感が出てくるので、今後の米長期金利の動向には注意が必要となる。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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