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東京株式市場、明日のECB理事会を睨みつつ
- 2016/03/09
- アジアタイム
8日の世界の株式市場が下落。2月の中国の輸出統計で減少幅が拡大したことを背景に、金属市場が軟調に推移し、株式市場も反落した。リスクオンムードが広がり、米債やJGB、そして円買いとなった。米株市場では銀行株への売りが目立ち、S&P500種株価指数の下げを誘発させた模様だ。ゴールドマンサックスがが商品市況の反発は失速するとの見通しと発表したことを嫌気し、ニッケルが工業用金属の売りを促し、鉄鉱石が値を下げる展開となった模様だ。また、JGB市場の利回りが過去最低水準となったことで、米債と欧州債買いをも誘発させた模様。円は世界通貨に対してほぼ全面高となって、金には売りが先行した。OSEナイトセッションの日経先物は、日中安値16570円に迫る16600円まで下落したものの16690円まで持ち直した。日中取引同様に、商いの中心はロール主体で、3月限の2万4642枚に対して6月限が1万1527枚だった。CME(円建)の清算値は、OSEの日中終値比で125円安の16675円。本日の日経先物市場は、明日の10日のECB理事会を睨みつつ、為替や原油市場で波乱が起きない限り、16500円から17000円を意識しての展開か!?3月限から6月限へのロールオーバーは順調の模様で、11日の3月限メジャーSQの着地点が想定されつつある様だ。
寄り前外資系証券会社5社ベースの売買動向は、売り2950万株/買い1620万株との観測。セクター別は、売り 化学・電機・機械・鉄鋼・ETF・自動車などから、買い 不動産・商社・精密・小売・電機・電子機器・銀行・薬品・陸運・サービスなどから観測。金額ベース売り283億円、買い:175億円
【買い材料】
・ECB追加緩和への期待
・日銀の追加緩和期待根強い
・日銀によるETF買い入れ
・米ADR、NTTやNTTドコモ堅調
【売り材料】
・世界経済の減速懸念
・英国のEU離脱懸念
・米国株式市場-下落 中国経済先行き不安や原油安を嫌気
・米債券市場-反発 中国景況への懸念や株安で安全資産に買い
・NYダウ下落(16964.10、-109.85)
・NY原油先物-反落 中国の需要悪化を懸念、在庫統計控え調整(36.50、-1.40)
・ナスダック下落、(4648.83、-59.43)
・欧州株式市場-続落 中国減速による業績・需要悪化を懸念
・欧州債-続伸 中国景況や英のEU離脱に懸念
・CME225先物は大阪取引所比で下落(16675、-125)
・恐怖指数VIXは18.67、前日比上昇
・中国の貿易統計、市場の予想より悪化
・中国の輸出入、2月は米ドルベースで予想超える落ち込み
・アジア企業の業績が減速
【その他注目点】
・CRB指数-反落 砂糖、天然ガスが上昇 原油、銅が下落
・NY金先物-反落 リスク回避先行も次第に流れ停滞
・長期金利マイナス0.1%に、過去最低水準を更新
・GPIF保有の株式銘柄、一定期間後公開へ
・VW排ガス不正問題、不正に関与は17人に拡大
・スポットLNG価格調査(2月)
・工作機械受注(2月)
・ブラスが東証マザーズに新規上場
・マレーシア中央銀行が政策金利発表
・カーニーBOE(イングランド銀行)総裁「EU加盟のほうが、英国に活力を与える」
・ウィール英MPC(金融政策委員会)委員「向こう2年間、英金利は低下より上昇へ」
・08:50 2月マネーストックM3(前年比予想:+2.6%、1月:+2.5%)
・18:30 英・1月鉱工業生産指数(前月比予想:+0.4%、12月:-1.1%)
・18:30 英・1月製造業生産指数(前月比予想:+0.2%、12月:-0.2%)
・21:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-4.8%)
・24:00 カナダ中銀が政策金利発表(0.50%に据え置き予想)
・24:00 米・1月卸売在庫(前月比予想:-0.2%、12月:-0.1%)
・24:00 米・1月卸売売上高(前月比予想:-0.3%、12月:-0.3%)
・03:00 米財務省10年債入札(200億ドル、リオープン)
・05:00 NZ準備銀行が政策金利発表(2.50%に据え置き予想)