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米ドル/円 110円台を維持できるか?
- 2019/02/05
本日は、米蔵に代わり山口が執筆いたします。
米ドル/円は、米中通商問題への楽観と強い雇用統計、米金利上昇を受けて一時110円台に乗せる展開となりました。
本日はパウエルFRB議長とクラリダ副議長がトランプ大統領に呼ばれホワイトハウスで会談をおこないました。この会談においてはFEDの今後の経済見通しなどについて語られたとのことですが、おそらく、トランプ大統領からは利上げ停止の暗黙の圧力がFRBの議長、副議長にあったものと推測しています。
下のチャートは米ドル/円の週足です。
一時的に110円台まで上昇したものの、本日15時現在は再度110円割れとなっています。
13週移動平均線、26週移動平均線は下向きで、価格は横ばいで推移する52週移動平均線に上値を抑えられる形となっています。
一定期間の相場のモメンタムを計るストキャスティクスは、年明けの安値から相場とパラレルに上昇傾向となっていしたが、相場の強弱を判定する分水嶺となる50%を超えることができていません。
こういった観点から、当面はこの水準をこえられるかどうか、維持できるかどうかに注目しています。
テクニカル的には、一時的に再度110円台乗せの場面もあるかもしれませんが、週足の移動平均線で中短期のトレンドを判断すると下向きとなっているため、最終的には下向きと考えております。
今晩は、政府機関の一部閉鎖の影響で延期されていたトランプ大統領の一般教書演説があり、2019年のトランプ政策が述べられますが、来年の大統領選に向けてこれまで自身が掲げた公約の実績など、これまで行ってきた内政だけではなく、対外政策にについても述べられるものと思われます。
そして、報道されているとおり、メキシコとの壁の建設を巡り、場合によっては「非常事態宣言」も視野に入れているということもあります。
相場の節目となる110円台維持を目の前にして、今晩の一般教書演説に注目です。