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東京株式市場、失望売りも先行し・・・
- 2016/02/12
- アジアタイム
日経平均株は3営業日続落。終値は10日終値に比べて760円78銭(4.84%)安の1万4952円61銭と、2014年10月21日以来、約1年4カ月ぶりの安値を付けた。昨晩は、ドル円が一時1ドル110円台まで急伸。10日のイエレン米FRB議会証言を受け、米国の利上げペースが緩やかになるとの見方が強まり、日米の金利差が広がらないとの見方などから円高・ドル安が進んだ。黒田日銀総裁と安倍首相が会談し、追加政策が打ち出されるとの思惑が浮上した時には急速に下げ幅を縮小させたが、黒田総裁が会談後に「金融政策について要望は特になかった」とコメントから急速に国内外の投資家から失望売りが先行した。日経平均ボラティリティー・インデックス(145)は、昨年8月の高値48.99を更新し49.18に上昇。2012年1月30日の四本値の算出開始以来の最高値を更新。JPX日経インデックス400は3日続落し、10日終値比636.16ポイント安の1万0780.40で終えた。TOPIXも3日続落し、68.68ポイント安の1196.28で終えた。東証1部の売買代金は概算で4兆1833億円。株価指数オプション2月物などの特別清算指SQ算出に伴う売買で、1月29日以来の高水準に膨らんだ。売買高は47億416万株。東証1部の値下がり銘柄数は1877と、ほぼ全面安。値上がりは53、変わらずは7銘柄だった。東証一部の新安値銘柄数が1000を超えたのは、2011年3月11日の東日本大震災発生後の3月15日(1048)以来、約5年ぶりのこと。