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イールドスプレッドで1月8日の米国株市場を先取り!

  • 2019/01/08
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

1月7日(月)の米国3市場は、NYダウ:98.19ドル高の23,531.35ドル、S&P500:17.75ポイント高の2,549.69ポイント、NASDAQ:84.61ポイント高の6,823.47と、3株価指数とも2日続伸した。一方、米長期金利も続伸となり2.696%と再び2.70%台目前まで回復した。『4日付けPERと株価から逆算』して7日付け予想PER計算すると、NYダウ:15.30倍、S&P500:16.23倍、NASDAQ:22.32倍と3株価指数ともに上昇した。このPERを基に7日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.840%、S&P500:▲3.465%、NASDAQ:▲1.784%と、三指数ともイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)となった。リスク選好の動きが強まり、米長期金利が2営業日連続上昇したことで三指数ともイールドスプレッドが縮小した。

 

NYダウの昨年の年初来底値時のイールドスプレッドを参考にする。4月2日に付けた年初来安値時のNYダウ:▲3.579%、S&P500:▲3.145%、NASDAQ:▲1.640%や、2月9日の反転時となったNYダウ:▲3.300%、S&P500:▲2.756%、NASDAQ:▲1.313%だった。

 

7日(月)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.892%⇒▲3.840%となり縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。前週末のパウエルFRB議長の発言を受けて、米利上げが打ち止めになるとの見方から買いが優勢となった。米中の貿易協議が前進するとの期待から買いが入った面もあり、一時250ドル超上げた。ただ、前週末に750ドル近く上昇したこともあって利益確定の売りも出やすく、指数はマイナス圏に沈む場面があった。マイクロン・テクノロジーの投資判断と目標株価の引き上げを受けて、半導体セクター全体に買いが広がった。VIX指数は21.38から21.40へわずかに上昇した。。

 

S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.533%⇒▲3.465%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。ただ、連日4月2日及び2月9日のイールドスプレッドを上回っていることから、S&P500も割安感は残っている。

 

NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.867%⇒▲1.784%となり、イールドスプレッドは縮小した。連日2月9日と4月2日のイールドスプレッドを上回っていることから、NASDAQも割安感残っている。米3指数の中ではNASDQ指数が一番イールドスプレッドが縮小した。マイクロン・テクノロジーの投資判断と目標株価の引き上げを受けて、半導体セクター全体に買いが広がった。

 

前日の大幅上昇を受け利益確定売り先行の動きとなったが、米中貿易協議が進展するとの期待もあり、米国株価は持ち直した。ただ、米中貿易摩擦の終焉は見えず、米国の一部政府機関閉鎖も継続しているため、警戒は怠れない。また、英国が欧州連合(EU)から何の取り決めも結ばないまま3月にEUを抜ける『合意なき離脱』とのある可能性もある。英国議会での採決は15日の予定となっている。そのため、割安感だけでは持ち直す要因とはなりにくい。

 

2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.523%、S&P500:3.700%、ナスダック:2.153%も下落時の節目となりやすい。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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