11日の米株は続落。欧州株下落の影響を受け、株売り・債券買い・ドル売り・原油売り・金買いの動きが目立つ展開となった。ドル円は一時、110円台に突入したところから、為替介入への思惑もあり、112円台まで戻す展開となった。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は銀行株の下げが目立ち1.2％下げて1829.08。５日続落は９月以来の最長。一時は1810付近まで下げていた。ダウ平均は254.56ドル（1.6％）安の15660.18ドル。下げのうち54ドルはボーイングの値下がりに相当する。11日のGLOBEXの３月限日経先物（円ﾍﾞｰｽ）の清算値は前日比350円安の15195円。10日の大証終値（15670円)比475円安だった。出来高は78851枚だった。本日の東京株式市場は、海外市場でのリスク回避ムードを引き継ぎ、売りが優勢となる見通し。為替、原油、海外株式の動向次第で荒い相場になるとも想定される。

寄り前5社ﾍﾞｰｽの外国人投資家売買動向は、売り2810万株/買い1700万株との観測。セクター別の動向は売りは 電機･銀行･小売･食品･保険･通信･自動車･情報通信などから、買い 化学･保険･自動車･ｶﾞｽ･ｻｰﾋﾞｽ･電機･海運･REITなどから観測。

【買い材料】

・日銀レートチェックのうわさ台頭
・日銀追加緩和期待強まる
・欧州株式市場－反発　市場混乱や景況に懸念
・16年の米小売売上高3.1％増予測、前年上回る
・オフィス空室率9ヵ月連続で低下
・ダイセルブルーム・ユーログループ議長「今年のユーロ圏の回復は強さを増す」

【売り材料】

・世界経済の減速懸念を受けて金融株軟調
・シカゴ日経225先物3月限、（15195、-475）
・米国株式市場－続落　急落するも終盤に下落幅を縮小　ＮＹダウ下落（15660.18、-254.56）
・ナスダック下落、（4266.84、-16.75）
・円相場、1ドル112円50-60銭
・NY原油先物－続落　03年以来の安値、需給への懸念継続（26.21、-1.24）
・米リセッション入り確率、21％に上昇、WSJ調査
・欧州市場、銀行信用リスクの急騰
・欧州債－続伸、金融市場の混乱を背景に買われる
・信用評価損が拡大
・恐怖指数VIXは28.14、前日比上昇
・ハンセン指数　3営業日ぶりに大幅反落 前営業日比3.85％安の18545.80ポイント

【その他注目点】

・米FRB議長証言で追加利上げペース鈍化
・CRB指数－続落　金、銀が上昇　天然ガス、ニッケルが下落
・対外対内証券売買(先週)
・マネタリーサーベイ(12月、日本銀行)
・貸出先別貸出金(四半期調査)(12月、日本銀行)
・発受電速報(1月)
・独GDP速報値(10-12月)
・欧鉱工業生産指数(12月)
・スウェーデン国立銀行（中央銀行）、政策金利引き下げ-0.50％に
・欧域内GDP速報値(10-12月)
・ユーロ圏鉱工業生産(12月)
・米小売売上高(1月)
・米輸入物価指数(1月)
・米企業在庫(12月)
・米ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(2月)