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注目されるイエレンの議会証言次第で・・・
- 2016/02/10
- アジアタイム
今日の日経平均株価は下げ幅を広げ一時600円以上安い展開となった。大引けにかけてはイエレン議長議会証言を前にショートカバーが観測され下げ幅は縮小した。金融株安が続く欧州市場や原油市況の続落など海外要因に警戒感が強い上、為替が円高方向に振れており、投資家心理は一向に改善の兆しを見せないのが現状。一部海外勢からは継続的な銀行への売りが観測されるなどしていた。また、市場の一部からは、イエレン議長は金融環境がタイト化していること、さらに景気が減速していることを認める発言をすると考えられるものの、今後の利上げのスケジュールや追加緩和の可能性などについて踏み込んだ発言はしないだろうとの声も訊かれた。東証一部の騰落レシオ(25日移動平均)は1月安値を付けた21日以来、半月ぶりに60割れとなり59.51に続落。25日線からの乖離率もマイナス8%を超えている。イエレン議長の議会証言の内容次第ではリバウンドを期待したい水準だ。戻す場合は1月29日安値(15990円)のほか、8日から9日に空けたギャップ(16390から16540円)が上値メドとして意識される。
東証1部の出来高は38億4903万株、売買代金は3兆5368億円。騰落銘柄数は値上がり銘柄131、値下がり1780銘柄、変わらず26銘柄。東証業種別株価指数は全33業種が値下がりした。