★米国の3月利上げを織り込みつつ米長期金利が上昇したことで、ドル/円も円安が進行した。ただ、3月末が本邦企業の決算が集中している。そのため、リパトリ（円の本国回帰）も多く上値の重い展開となっている。例年3月15-20日頃にはリパトリもほぼ完了している。その後は、新年度へ向けての新たな海外投資活動による円売りが動きだしやすい。となると、今週いっぱいで実需筋による円買い・ドル売りも完了することになるが、今週は注目イベントが多く実需だけの動きに収まりそうもない。トランプ米大統領からの『驚くべき税制改革』も未だ聞こえてこらず、どうなっているのか？誰も猫に鈴をかけるような『まだですか？』という問いかけをすることをしないので、1カ月が経ってしまった。誰も税制改革を聞いても驚かっなかったら、その方が市場は驚きとなり乱高下しやすくなる。週末にはG20 で、いよいよムニューシン米財務長官がデビューするが、ドル高けん制発言が出ることは覚悟しなければならないが、どの程度まで突っ込んだ内容となるか警戒が必要だ。さらに、オランダの総選挙であるが、ウィルダース氏率いる自由党の勝利となっても政権を取るまでには至らないとしても、続く4月のフランスの選挙への悪影響が懸念される。

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FX Weekly Report Mar-third week2017