★3月は一見円高・ドル安になりやすい月のように思えるが、実は始値から終値では円安になりやすい月である。特に近年その傾向が強くなっており、昨年は僅かに円高となったが、その前の7年間は円安傾向となった。相場で勝つには事実をきちっと把握することも必要である。月足・週足とも上値・下値を切り下げていることから、下落調整的な動きとなっている。月足・週足は値幅が大きいので、大きな動きをしている気がしてしまう。どこでトレンドが反転するかを見るうえでは、一本前のロウソク足の高値を上抜けるのか、それとも安値を切り上げる動きを見ていくと良い。チャートの基本であるが、気が付くとオシレータに頼ってしまう傾向がある。

ところで、3月は1日からトランプ米大統領就任初の議会演説が予定されているなど、政治的イベントが多い月となっている。欧州の政治リスク、ギリシャの債務問題、英国のEU離脱の交渉開始、中国全人代などなど為替変動材料に暇がない状況だ。

毎日が水星逆行期のように、大きく振れる割にはトレンドが出ない相場となる可能性が高い。『今日の含み益は明日の含み損』となる可能性が高いので注意が必要な月となる。

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FX Monthly Report March 2017