★懸念されていた日米首脳会談も、概ね問題なく終了したとの報道もあり、週初のリスク回避の動きは避けられたように思える。米国株は連日の史上最高値を更新しているなか、今週はイエレン米FRB議長の議会証言を含め、多くのFRB要人の講演が控えている。米FRBも、このまま利上げに対して寛大な発言をしていては、株式バブルの芽を容認したことになりやすい。これだけリスク選好の株高の動きとなっている一方で、米長期金利の低下やNY金高とリスク回避の動きも同時に推移しており、不思議な光景となっている。この現象は、先行きの相場観が二分していることからではないかと思われる。また、原油高による産油国の資金に余裕がでてきており、リスク資産への投資に向かっていることもこの状況を生みだしているように思われる。為替市場では、2月と8月は米国債の利払いと償還があり、どちらかと言うと円買い・ドル売りになりやすい環境となっている。本邦長期金利も0.10％近辺まで上昇していることから、日本国債に回帰するようなら、ドルの上値も重くなる。

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