★トランプ相場がいつまで続くのか？世界中の投資家が注目しているなか、終わりそうで終わらなずに継続している。要するに『そろそろ売り』を入れると、その後踏み上げられる展開が続いている。また、あまりにも急ピッチでドルが上昇したことで、本邦実需勢のドル手当てが後手後手に回っていることから、底堅い展開となりやすい。トランプ相場の張本人であるトランプ次期大統領をある程度知らないとならない。同氏の愛読書の一つにロシア系移民の作家アイン・ランド著『Atlas Shrugged（肩をすくめるアトラス）』とい小説があり、同氏の人生哲学に多大な影響を及ぼしていそうだ。ランド女史の世界観はリバタリアン（自由至上主義者）であり政府の介入や規制を否定し、自由な経済活動を求める産業資本家を礼賛する。テーマ的には、富を追い求めることや弱肉強食を是認、市場原理を評価、金持ちを税金や規制で縛ると経済が停滞するという古典的な『リバタリアニズム』である。トランプ次期大統領の公約はこのリバタリアニズムそのもののようである。何処まで実行出来るかは、大統領就任後の行動によるが、現在の相場はこのリバタリアニズムを反映した動きとなっていることに起因する。

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