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米長期金利は中期的には上昇トレンドも!
- 2016/11/15
- 欧州タイム
★為替相場のキーを握っているのは、米長期金利の動向である。共和党のトランプ氏が次期大統領となることが決定した後、財政悪化懸念やインフレ懸念などもあり長期金利は急上昇した。そのため、ドル相場もつれてドルの独り勝ちのように上昇してきている。ただ、急速な米長期金利の上昇やドル高は米国内の景気減速を招く可能性も高まる。今晩4名のFRBメンバーの講演が予定されているが、、利上げの正当性を含め、早急なドル高けん制発言も出やすくなっている。
米国債の中期的トレンドを見てみると、7月8日週からジリジリと上昇していた。そして、13週線(赤線)と26週線(青線)がゴールデンクロスしている。中期的にはトレンドは金利上昇となっている。また、前週から窓を開けて上昇し、200週線を上抜け出来るかが焦点となっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:91.00、%D:88.15と過熱感が出始めている。
直近の高値では、2015年11月13週の2.374%や2015年6月12週の2.498%が一旦上値目処となりやすい。
基本的には、日本の10年債金利はほぼ固定されている一方で、米国の10年債の金利は中期的に上昇圧力があることから、円安基調は継続するものと思われる。ただ、ドル高のピッチが速いことで、一旦は市場を冷やすような発言が出てくる可能性はある。